今回の卯辰山寺院群探訪を通じて、それを強く実感しました。心に残ったお寺のうち、西養寺と来教寺について記します。
(紅葉が見事な西養寺の境内)

西養寺は天台宗のお寺で、石段を上っていった高台にあります。境内に入ると、まずその彩り豊かな紅葉に圧倒されます。楓、イチョウ等々、様々な木々が色づき、秋色の饗宴といった風情です。
イチョウの木の下の地面には、イチョウの葉とともに数多くのギンナンが落ちていました。
(イチョウの木の下では、数えられないほどの葉と実が落ちていました)


ふだんは観光客どころか、市民も訪れる人が少ないのか、人が足を踏み入れたような空気感は乏しく、さらに、ことさらな整備や演出がない分、自然体のお寺のように感じました。
(山門からの見事な眺め)

また、山門からの眼下の眺めも素晴らしいものがあります。瓦屋根の家々とともに、遠方には高いビルが林立し、新旧が交錯する街並みといった趣。でも、不思議と違和感がありません。
(様々な色を見せるお庭の木々=来教寺)

(人相おみくじのコーナーも)

西養寺の西側ほど近くにある来教寺は、西養寺と同様、天台宗のお寺。ここも境内に入ると、今が紅葉のピークとばかりに、様々な色が躍っていました。
このお寺には、学業向上、開運出世などに御利益がある六地蔵菩薩があります。さらにユニークなのは、人相おみくじを行っている点。
このように、お寺をひとくくりにできないところが、卯辰山寺院群の幅広さ、おもしろさと言えそうです。
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