(紅葉が美しい全性寺境内)

私の友人で、金沢の観光ボランティアガイドまいどさんをされているKさんのご案内で、グループは、卯辰山寺院群をめぐりました。雨模様の一日でしたが、散策する時間帯に限って雨は上がり、メンバーは「日頃の行いがいいからかね~」などと気を良くしながら個々の寺を訪ねました。
(結婚式に臨むため、お寺山門へ向かう花嫁さん=写真掲載了解済)

(花嫁さんを迎える花婿の副住職さん=同)

11時頃、全性寺さんに近づくと人が集っており、慌ただしい動きが。何だろうと思っていたら、今からこのお寺の結婚式が行われようとしているのでした。
ちょうど空は晴れており、この時を見計らって、花嫁さんがお手引きの女性に伴われて、お寺に入るセレモニーが今まさに行われようとしているのでした。
お寺の山門の前では、この寺の副住職さんが、花嫁さんが来るのを待ちかまえていました。花嫁さんは、しずしずと歩きながら、でも笑顔を浮かべて新郎の副住職さんのところへ近づいていきました。
副住職さんは、りりしく立っておられましたが、喜びを隠しきれないようにも見えました。
私たちは最初、雨を心配した卯辰山寺院群探訪だったにもかかわらず、その天候の心配は消えたばかりか、こんなおめでたい場面にも出くわし、「なんと幸運なこと」と、一同の気持ちは、ぱーっと明るくなりました。
その上、思いがけないプレゼントまで頂きました。このお寺近くにいた人たち一人ひとりに、お寺から紅白のおまんじゅうが手渡されたのです。
「通りすがりの者にまで、なんと気の毒な…」。私たちは、恐縮するばかりでした。
(お寺山門に掛けられた健康健脚祈願の大きなわらじ)

ところで、この全性寺さんは1522年に創建の古刹で、1786年に高岡市から現在地に移ったそうです。紅殻塗りの山門が特長で、門には大小様々なわらじが掛けられています。門信徒らが、健康や健脚を願って奉納したものだそうです。
最近お休みしていますが、マラソンを愛好する者としては、機会を改めて願掛けにお参りしようと思ったことでした。
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