園は、虫たちが大合唱。肝心の月は雲に隠れたり、顔をのぞかせたりと、見物客をやきもきさせましたが、夜が深まるにつれて、明るく、こうこうと夜空に浮かび上がりました。
日中は真夏日となりましたが、この時間になると涼しくなり、深まる秋を感じたことでした。
(兼六園の眺望台に飾られた、すすきと月見団子)

今日お泊りになった東京からのお客様が、中秋の名月にちなんだ兼六園の無料開放に出かけられるというので、あかつき屋から最短コースである八坂を通る道筋をご案内方々兼六園に赴きました。
園の眺望台には、穂を付けたすすきと月見団子が配され、お月見ムード満点。背後に点在する街の灯りには、ほんわかと人のぬくもりを感じました。
(ライトアップされたことじ灯籠)

近くのことじ灯籠は、ライトアップされており、目を覚まさせるような鮮やかさが。いつまでも見ていたい趣がありました。
(明るくこうこうと光を放つ中秋の名月)

午後7時過ぎに着いた時は、うっすらとした雲に隠れていた月も、時間の経過とともに明るく、はっきりと丸い輪郭を見せました。中秋の名月というこの日を意識しているかのようです。
以前に母から教わった短歌。
「月月(つきつき)に 月見る月は多けれど 月見る月は、この月の月」
そんな歌がおのずから、胸のうちに浮かび上がりました。
スポンサーサイト