初日は夜、浅野川で加賀友禅燈ろう流しが行われ、約1500個の燈ろうがゆっくりと川面をすべっていきました。ほのかな灯りが連なる風景は幻想的で、昼の熱気を忘れさせ、心がしんとなりました。


この友禅燈ろう流しは、浅野川界隈が加賀友禅の仕事に携わる人が多いことに加え、浅野川で友禅生地の余分の染料などを落とす友禅流しが行われてきたことから、これにちなんで毎年実施されています。
もちろん先人の遺徳をしのび、故人の霊を慰める意味も込められています。
僧侶による読経が終わると、燈ろうが一つひとつ関係者の手によって川に流されました。
燈ろうには、「希望」「元気」などの語句が記されているものもあり、東日本大震災の被災地の復興への願いも託されました。
(Yさんが届けて下さった流木花器)

お宿の前に流木花器を置く
ところでこの日、あかつき屋にうれしい贈り物がありました。
友人のYさんが、流木を携えて、あかつき屋にやって来られました。Yさんの仕事場が加賀の山間にあり、そこから持って来られたものです。全体の形といい、穴のあき具合といい、花生けにぴったりです。
一緒に持って来られた山野草と苔を流木にあしらうと、立派な生け花作品になりました。
これを家の前に置くと、お宿の風格が増したように感じました。
Yさん、ありがとうございます。
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