ゴールデンウイーク(GW)中にお迎えしたお客様がこの銘菓と出会うきっかけとなっており、届いた宿の屋号と同じ和菓子を味わったところ、想像以上に美味だったので、心が弾みました。
(枚方から届いたどら焼き「あかつきや」)

このどら焼きの存在を知らせて下さったのは、GW中にあかつき屋にお泊まりになったご夫妻でした。
夜、掘りごたつに入りながら、おしゃべりしていた時でした。
奥様が「お宿の名前は、どんなふうにして決めたんですか」と尋ねられました。
「(宿が)暁町にあるのと、あかつきという言葉が、明るくシンプルなイメージなので」と答えたところ、
奥様は「私たちが住んでいるまち(枚方)に、同じあかつきという名前で、おいしいどら焼きがありますよ」とおっしゃいました。
(どら焼き専門店・呼人堂=同店HPから)

私は早速そばにあったパソコンで「枚方 どら焼」で検索しました。画面に出てきたお店を見て「呼人堂(こじんどう)が出しているものですか」と聞くと、
ご夫妻は「そうそう。結構おいしいですよ」と口をそろえておっしゃいました。
「あかつき屋と同じ名前のどら焼きがあるんだ」。私は、新たな発見をした気持ちになり、どら焼きは元々好物でもあるので、枚方名物のそのどら焼きがむしょうに食べたくなりました。
GWが終わり、一息ついたところで早速、そのどら焼きを製造販売している呼人堂さんに注文しました。
そのお店のホームページによると、呼人堂は明治40年創業の老舗で、これまでどら焼き「暁(あかつき)」の専門店として、どら焼き一筋に歩んできたそうです。
商品アイテムは、定番品の「あかつき」のほか、梅入り、栗入り、金柑入り、バター入り、もち入り、生クリーム入りの6種類あるそうです。
希望に応じて、どら焼きの表面に焼き印を入れてくれるとのこと。ただ、文字は平仮名に限られるそうで、お宿の名前にちなんで「あかつきや」を入れてもらうことにしました。
枚方の呼人堂さんから待ちに待ったどら焼きが届きました。袋を開けると、どら焼きの表面にお願いしていた焼き印がしてありました。「あかつきや」と。
「『や』は平仮名だけど、まぁいいじゃないか」とつぶやきながら、口に入れました。
そのお味は、しっとりとした甘さがあり、見た目と同様に、風味に気品がありました。
「素敵な和菓子で良かった」。ほっとすると同時に、じわっと胸の内に喜びが広がりました。
お客様がもたらしてくれた、思いがけない味との出会い。お宿家業の醍醐味をも味わいました。
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