布地を縫ったものがあれば、貝殻を布でくるんで作ったものや、折り紙や陶製のもの、ちぎり絵になったものなどバラエティ豊か。どれも見ていて飽きません。
お雛さまは各部屋に置いており、あかつき屋は、さながら雛人形の館になっています。
(Hさんのお母様が作られたお雛さま。丹精した逸品に感謝です)


ゲストハウスへとリニューアルしたこの町家には、私たち家族以上に周囲の人たちが思いを寄せて下さり、町家にふさわしいだろうと、様々な贈り物をして下さっています。
お雛さまはその代表格で、オープンと相前後して友人、知人の方々が様々なお人形をプレゼントして下さいました。
毎日のように雪が降り続いた時期は雪かきに追われ、雛人形をゆっくり見る暇がありませんでした。
しかし、青空が広がったここ数日は、少し余裕が生まれ、改めてお雛さまを眺めてみると、素材ばかりでなく、その表情も、ほのぼのとしたのや、りんとしたものなど様々です。
日本には、心にしみる伝統文化があるのだなと、新たな発見をした気持ちになっています。
妻の友人のHさんが贈って下さったのは、Hさんのお母様が手作りされたお雛さま。一種類は、布地を手縫いしたもので、もう一つのものは、だ円形の貝殻を布でくるんだもの。
それぞれに味わいがあるのですが、何より感心させられるのは、手指の先まで心を注いでいるせいか、細部まで美しい仕上がりになっていることです。
趣味の域を超えた熟練の技に、敬意と感謝の念を抱いています。
(I澤さん、I橋さんが贈って下さったお雛さま)

私たち夫婦の友人のI澤さん、I橋さんのお二人は、ぼんぼり、屏風付きの雛人形を開店祝いに下さいました。人形はモダンな色合いで、現代的な気品があります。
このほか、雛人形がお手玉になっているのや、陶器でできており、揺らすと中に入っている鈴が鳴るものまであります。






私は、雛人形と言うとまず段飾りを思い浮かべるのですが、こんなにも種類が豊富で、細やかな工夫がされたものがあるとは、知りませんでした。
これらのお雛さまにより、この町家に愛らしさと、気品と瑞々しさが醸しだされており、贈られた方々に心から感謝申し上げます。
金沢の伝統のお菓子・金花糖も
上がりの間の小机には、お雛さまの隣に、桃の節句を祝う金沢の伝統のお菓子・金花糖を置いています。金花糖は、鯛をかたどっており、鯛の表情がどこかユーモラスなのが、部屋の空気をなごませています。
(鯛をかたどった金花糖)

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