名松の数々に円すい形に張られた雪つりは、雪から枝を守るためというよりは、この日のライトアップのために施されたように見え、光で浮かび上がった姿は、この世のものとは思えないほど幻想的でした。

3連休の期間中、あかつき屋を訪れたお客さんの多くが兼六園ライトアップに訪れ、口々に「素晴らしかった」と興奮気味に話されたので、私もお客様をお見送りした今夕、その催しに足を運んだのでした。


3連休の最終日のためか、あかつき屋のお客様が訪れた日ほど混み合っておらず、比較的落ち着いてライトアップを見学することができました。
訪れた時間帯は、ちょうど小雪が散らついており、揺らめきながら落ちてくる雪は、光に照らされ、ダイヤモンドダストのように、きらめいていました。そんな小雪の背後に照明で浮かび上がる唐崎松などの名木は、冬の寒さを感じさせないほどに明るく輝き、ふだんの数倍もの存在感がありました。
乱れのない雪つりを身にまとった名松群は、記録的な大雪に見舞われたこの冬を乗り越えて、誇らしげでもありました。
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