お客さん商売をしていれば、なおのこと家の前の雪には鈍感になっておれず、お宿の仕事の合間を縫って除雪に励んでいます。
そんな寒い日が続く中、ささやかでも幸せな気分に浸る時がありました。おいしい和菓子2品と出会ったのです。
(福島製菓さんの「柴舟」)

いずれも頂き物ですが、これまで知らなかった和菓子2品を初めて味わったのでした。
一品は、材木町の「福島製菓」さんのおせんべい「柴舟」。「柴舟」は、金沢市内では、あちこちのお菓子屋さんで出しておられるのですね。福島製菓さんのそれは、生姜味がしっかり利いており、お茶うけにぴったりと感じました。
この賢坂辻界隈、それぞれ持ち味の違った和菓子屋さんがいくつもあるのは、ありがたいことです。
(ジロンボさんの「仲麻呂」)

もう一つは、石引・大学病院前の「ジロンボ」さんのお饅頭「仲麻呂」。遣唐使の阿部仲麻呂から名前を取ったこのミニ饅頭、しっとりとした適度な甘さが何とも心地いいものでした。
お宿にお泊りになった外国人女性に、おすそ分けしたところ、「とてもおいしいです」と笑顔で感想を話してくれました。
ジロンボさんは、てっきり和菓子の専門店かと思っていたら、洋菓子がメーンで、仲麻呂のような和菓子はごく一部のよう。こんなお菓子も作れるなんて、仕事の幅が広いですね。
底冷えのする寒さが続く中、お宿の大きな掘りごたつに入って、友人らと交わした御菓子談義は、心なごむひとときでした。
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