玄関の中で、時代がかった量水器のふたを慣れた手つきで器具を使ってめくり、水道の使用量を測定されました。

この量水器、鉄製のだ円形をしており、今では極めて珍しくなったもの。
金沢市の町家保全の担当の方が、初めてあかつき屋の玄関に入った時、驚かれたのは、円窓とこの量水器でした。私も最初見たとき、これはいったい何なのか分からなかったのですが、ふたの表面には丸っこい字で、「水」「量水器」と記されており、合点がいきました。
女性の検針員に聞きました。
「こんな量水器は、ほかでもあるんですか」。
検針員は「町なかの古いお宅では、ままありますね。でも今は、四角いプラスチック製で、外にあります」と答えられました。
外にあれば、検針員の方と接することは、まずありません。検針員が家の中に入ってこられたので、ついつい水の使用量を聞いて、渡された使用量や使用概算額が記入された長い紙片に見入ってしまいました。
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