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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

「京浜工業地帯の父」の精神を胸に

「京浜工業地帯の父」のスピリットに満ちた学び舎を巣立った若者たちがこの度、あかつき屋にお泊まりになりました。その学び舎というのは、横浜市内にある学校法人浅野学園で、中学・高校の一貫校です。

浅野学園は1920(大正9)年、実業家・浅野總一郎翁によって創立されました。總一郎翁は東京から横浜にかけての海岸部を工業地帯にするという壮大な事業を企図し、セメントや造船、鉄道など様々な産業を興しました。今日の京浜工業地帯の基礎をつくったことから、「京浜工業地帯の父」と畏敬の念をもって呼ばれています。

(宿泊された浅野学園のOBの皆さん=写真掲載了解済)
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浅野学園は教育事業の中核をなすもので、今回あかつき屋にお泊まりになった3人の学生さんは、そのキャンパスで中高の6年間、共に机を並べたのでした。

その学生さんたちは東京都内の大学で学生生活を送っているのですが、来春、大学を卒業することから、同じ浅野学園の同級生で、現在金沢大学で学ぶ級友との再会のために金沢を訪問されました。
あかつき屋では、お泊まりのお客様に加え、その金大生も交えて夜を過ごしてもらいました。

日中の観光の後、夜は香林坊の居酒屋でカニみそグラタンやノドグロの酒蒸し、ホタルイカなど地元の美味をご堪能。その後は、あかつき屋の近所の温泉銭湯で旅の汗を流されました。

浅野總一郎翁は「九転十起」という不屈の精神で様々な事業を立ち上げ、軌道に乗せた立志伝中の人物。その翁のスピリットを受け継ぐように、今回宿泊された浅野学園OBさんたちは、のびのびとたくましく大学生活を送っておられるようです。

(氷見市の海岸に建つ浅野總一郎翁の像)
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     氷見の海岸に建つ浅野總一郎翁の銅像
実は、私どもが浅野總一郎翁を知ったのは、お隣の富山県氷見市を訪れた際に、その翁の銅像が海に向かって建っていたからです。翁は1848年、氷見の寒村(越中国射水郡藪田村)に生を受けましたが、志を高く持って上京。日本の産業史に足跡を残す大仕事を成し遂げたのでした。

そんな翁についての知識があったものですから、お泊まりされた青年たちに妙な親近感を抱きました。彼らも大学を卒業し、いずれは産業界や政界をリードする人財へと成長していくことでしょう。

皆様、ご宿泊ありがとうございました。また、元気なお顔を見せて下さいね。

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