先に行われた金沢市観光協会の高岡視察ツアーでは、そんな歴史資産をいくつか訪ねました。寺院では、浄土真宗の勝興寺と曹洞宗の瑞龍寺です。広大な敷地に凛としてたたずむその姿には、身を正される思いがしました。
(国重要文化財・勝興寺を訪問)

(本堂でガイドさんの説明を聞く)

勝興寺は国指定重要文化財で、港町伏木の高台に立地します。初めて訪れました。現在地に420年ほど前の戦国時代に創建されたそうで、その門構えなどから城のようとも称されています。
令和2年11月に23年に及ぶ大規模な保存修理工事が完了したそうで、建物の随所に修復を終えた後の真新しさを感じました。
流ちょうなガイドさんの案内で、あちこちを歩いて見て回りました。境内には、いくつかの門や蔵など計12棟が国指定重要文化財となっており、ただただ圧倒されるばかり。北陸の地で、新たな宝物を見つけた気持ちがしました。
(整然とした佇まいの瑞龍寺)

(住職さんの名調子なご説明)

高岡駅からほど近い瑞龍寺は国宝指定。私にとっては2度目の訪問です。
いつ見ても心が洗われるような、整然と配置された建造物群。ここは藩政時代に高岡の町を開いた加賀前田家の二代当主前田利長の菩提寺になっています。
特に仏殿は最高傑作の誉れが高く、造る人の建築技術と精神性の高さを誰もが感じることでしょう。この風景を見るだけでも高岡を訪れる価値があると感じます。それにしても、ツアー一行をご案内して下さったご住職さんの語り口は、聞く人をけっして飽きさせない名調子。ユーモアも交え、往時のエピソードを眼前に浮かび上がらせて下さいました。
高岡は藩政時代に金沢の地を治めた前田家とのゆかりも深く、今回のツアーで高岡がより身近になりました。北陸新幹線の有力な立ち寄り先として、改めて認識されるべきでしょう。
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