そんな中で、ここあかつき屋では、館内の一部模様替えを行いました。畳の表替えと障子戸の張り替えです。(僭越ながら)本格町家(町屋)のこの建物は、木や紙(障子紙、襖)、イ草(畳表の材料)などほとんど自然素材でできており、経年変化は避けられず。古くなってきたものは更新する訳ですが、その度に、気分もリフレッシュします。
(真新しい畳の据え付け作業に当たる倉西さんご夫妻)

畳の表替えは先月末、ふだん主に事務室として利用している和室で行いました。その作業を担って下さったのは、菊川町の倉西畳さん。その畳屋さんとは創業以来のお付き合いです。
倉西さんは畳表を新しくした6枚の畳を30日の夕方にお部屋に搬入。ご主人は、すき間や段差ができないように慎重に調整しながら、畳を敷き詰めて下さいました。
お部屋は、イ草のにおいでむせ返るほど。そのにおいをかいでいるだけで、気持ちが新しくなりました。
倉西さんご夫妻とは、かれこれ12年のお付き合い。あかつき屋がオープン前に初めて青畳を入れられて、作業後ご夫妻とおしゃべりしていた時、奥さんが「娘を保育園に迎えに行かないと」と笑ってここを後にされたことが思い出されます。
そのお嬢さんも今は中学2年生だとか。夢中の日々を過ごしてきましたが、改めて歳月を感じます。
(倉西さんが下さった畳でできた灯り台)

(夜、灯りはひと際存在感を増しました)

素敵な畳製の灯り置き下さる
その倉西さん。今回素敵な贈り物を下さいました。上がりの間に置いている和風照明の置台です。何と畳製で倉西さんの手作り品です。三角の形をしており、その縁(へり)には、招き猫が描かれています。
落ち着いた雰囲気の中にも、かわいらしさがあり、夜に灯りがともされるとその空間は一段と存在感を増しています。お客様には、喜んでもらえることでしょう。
倉西さん、ありがとうございました。
スポンサーサイト