
このような夜の魅惑的な景色は実は、前の広済寺さんの奥様に教えていただいたのです。リニューアル工事中、作業が夜にまで及ぶと、電燈が点けられるので、奥様は前述したような町家の夜の表情について、認められたのでした。
奥様は「夜町家に灯りがともされるのは、おばあさんが一人で住んでいた時以来でないかしら」とおっしゃいました。奥様は、その夜の景色もさることながら、灯りによって人がいることのぬくもりをも感じておられるようでした。
(2階客室のレトロな電燈=左と、行灯=右)


灯りの風情は、町家の全景だけに表れるものでは、ありません。
2階西側の客室では、レトロな電気の傘が掛かっており、中から二股ソケットに付けられた白熱電球が、穏やかな光を放っています。
東側の客室の床の間では、行灯が置かれており、これもスイッチが付けられると、時代がかった雰囲気を醸しだします。
お客様には、この町家で夜の風情も楽しんでいただければと思います。
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