雪が小康を保ったタイミングを見計らって、街なかに歩いて出かけました。その帰り道の日暮れ時、思いがけず絶景と出会いました。
金沢城ふもとに続く白鳥路。見事な雪の風景を描いていたのでした。旅人ならずとも心ふるわす純白の世界。寒さを感じながらも、雪の回廊の各所にカメラのレンズを向けました。
(大雪の後、薄暮時に白鳥路を歩く)

白鳥路は、四季折々の美しさを見せる、隠れた金沢の名所と言える散歩道。新緑、紫陽花、初夏のホタル、そして紅葉と、自然の移ろいと豊かさを身近に感じることができ、私たちの大好きな場所です。
その小径で、今夕に大発見。純白の雪の舞台に、林立する彫刻群が、外灯に照らされて、ぽっかりと浮かび上がっているのでした。文豪像のほかに、女性像などが新たな命を得て、神々しく輝いているのです。
県都金沢の真ん中に位置するこのエリア。にもかかわらず時間が止まったかのような、神秘的で静謐な世界が生まれているのでした。
(樹氷のような姿を見せる木々)

あかつき屋のお客様をお見送りした余韻が残る中で、片時、この風景との邂逅に、胸の内は感謝と祈りが渾然一体となった思いに満たされました。
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