そして、翌七日朝。雪は収まり、青空が見え始めました。やれやれ。週末は除雪や庭の木の枝の雪払いに追われていただけに、気持ちも明るくなりました。早速家周りの除雪に精を出すことに。
(雪景色の主計町の通り)

(浅野川に架かる中の橋から)

雪のやり場がないのが悩みの種ですが、それでも最低限人が行き来できるだけの空間を確保しました。家にこもりがちだった数日だったので、午後は街なかへ出かけました。白くなった街に映える歴史的建造物群。そして、穏やかに活動を再開させた人々。それは紛れもなく、城下町金沢の美景でした。
兼六園をはじめとして、あかつき屋界隈から歩いてそんなに時間もかけず行ける主要観光スポット。最初に足を運んだのは、三茶屋街の一つの主計(かずえ)町。屋根、木々、浅野川の河畔は雪が積もっています。それらは陽光を受けて、まぶしいほどに輝いています。
つい昨日まで、うらめしかった雪が、今は純白の綿のジュエリーです。観光に訪れた女性たちも心が弾むよう。そこここに足を止めながら、様々な表情を見せる雪の風景に視線を向けていました。
(暮れなずむ、しいのき迎賓館一帯)

街の中心部・しいのき迎賓館にも。その周辺の広場は、雪野原。誰が歩いたのか、雪の上に足跡が蛇行する形で残っています。
辰巳用水を取水源としたせせらぎは、ふだんにも増して透明度の高い水を緩やかに流しています。
その静謐の世界を照らす夕陽。そこに居合わせた幸運に感謝したい気持ちになりました。
(雪の帽子を着けた金木犀)

あかつき屋のお庭も雪景色
あかつき屋のお庭も落ち着きを取り戻しました。木の枝に降り積もった雪もだいぶ溶けたよう。
その中で、金木犀のてっぺんに大きな綿帽子ができています。どことなくユーモラスな感じ。ほっとした気分で一日のスタートを切りました。
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