一口にお宿業は、おもてなしが重要と言いますが、その在り方、所作はどうあるべきかは、お宿の形態や時代と共に変化が求められるもの。セミナーでは、専門家の話に傾聴しながら、私どものお宿あかつき屋のサービスを見つめ直して、お宿力アップに向けて気持ちを新たにしました。
(おもてなしをテーマにした観光セミナー)

基調講演とパネルディスカッションの二部構成で、基調講演では、ザ・キャピタルホテル東急の末吉孝弘総支配人が話されました。同支配人はホテルビジネスのベテランで、勤務するキャピタルホテルを2017年着任後から3年で五つ星ホテルへと発展させた方です。
いいホテルは総合力があると語り、おもてなしの要諦として、人間力、想像力、感性の大切さを強調されました。その中で、お客様とのコミュニケーションが大前提となると指摘されました。
また、ホテル館内では、アメニティ用品の置き方、デザインにも工夫の余地があるとアドバイスされました。
AIが世を席巻しつつある時代において、これらは機械に依存しにくい分野であるだけに、お宿のスタッフは、根気よく、常に繊細な注意力をもって、対処していかねばならないと感じたことでした。
この後のパネルディスカッションでは、末吉総支配人のほかに、観光業の専門家二人が加わり、意見を述べられました。
これまで私どもが考えてきたことや取り組んできたことと重なることが多々あり、改めてお宿業の方向性を確認した次第。
どんな仕事においても、これで十分ということはありません。思考や知識、行動の陳腐化やマンネリ化を防ぎ、毎日フレッシュな気持ちでお客様と相対すること。それを改めて心に誓ったことでした。
(会場となった市役所第2本庁舎)

それにしても会場となった市役所第2本庁舎の素敵なこと。初めて中に入りました。
昨年建てられた施設ですが、和風ホテルのよう。外観は格子戸をイメージしたもので、いかにも城下町金沢の建物と言った感じ。旅行者がよく「金沢の街はきれい」とおっしゃりますが、こんなところにも、それが見て取れると言ってよいでしょう。
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