店先を赤い絨毯で覆ったように、ひしめくそのカニの一団。見る者に鮮烈な印象を与えます。
買い物客が手に取って買いやすいように店頭に並ぶカニのほかに、展示用の水槽に入ってゆったりと体を動かすカニや、店の奥で貯蔵用に佇んでいるカニなど、その在り方は様々。市場は、さながらカニミュージアムのようでした。
(近江町市場にズラリと並ぶ加能ガニ)

いつものことながら、加能ガニは、そのお値段が気になります。これは、需要の度合いもさることながら、海の状態にも左右され、時化が続くと漁は難しく、おのずから値段は、高くなります。
それでも、シーズン中は、その美味にふれたくなるもの。今年も、身体が小さめのメスの香箱ガニを食し、濃厚なお味のカニ味噌やカニ足に、北陸人としての幸を享受しました。
(展示用の水槽に入るカニ)

(店の奥で出番を待つカニ)

首都圏に住む息子一家や親族に贈る
市場でズワイガニを毎年購入するのは、首都圏に居を構える息子や親族に贈るためです。金沢の冬の便りですね。
そして、日本海の冬の幸が無事届いたことが、ネット上の映像共有サイトで知らされました。
孫が「カニ、カニ」と目を輝かせ、それを手に取って持ち上げたり、前、後ろに向きを変えたりしながら、「お口はどこ?」「おいしそうだね」と昂奮していました。
(カニと遊ぶ孫=映像共有サイト「みてね」から)

昨年は、緊張した表情ながら「りん君(孫の名前)こわくないんだよ」と言っていたのと比べ、随分余裕がありました。孫は、明るく愉快に成長していってくれている様子。金沢で目を細めています。
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