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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

板塀を修復 庭園美高まる

築90年ほどになる、国登録有形文化財のこの金沢町家のあかつき屋。伝統的な木造建築なので、歳月や風雪がもたらす変化は、鉄筋コンクリート造りの建築物より顕著と言えると思います。それは、独特の風合いをつくる一方で、避けて通れない素材の劣化も宿命づけます。ここで宿泊業を営むということは、そんな動きにも日々目を凝らすことにもなります。

この度、お庭の板塀を修復しました。設置後10年余りが経過したこともあるのですが、今冬の大雪で塀の上部が破損したからです。ここ専属の庭師さんに修繕を依頼。ほぼ一日の作業で板塀は見違えるように美しくなりました。
ゴールデンウイーク時には、お客様に、さらに格調が増したお庭を楽しんで頂けることと思います。

(修復が完了したお庭の板塀)
047heikansei.jpg

この板塀は、お隣のお庭との境をつくるもので、あかつき屋の開業に当たって、造園に造詣のある私の友人によって設計、施工してもらいました。手作りの塀で、趣を出すために、上部に細い竹棒を並べた仕切りを施しました。その竹枝は、ホームセンターで買った小さな竹ぼうきをばらして、私も一緒になって骨組みに差し込んで仕上げました。

板塀は今回初めて本格的な修復に着手しました。何といっても、先の一月の大雪が響きました。添え木が破損し、差し込んであった竹棒の落下も目につくようになったからです。

(風合いを出すためにガスバーナーで板塀を焦がす)
0407heikaisyuu101.jpg

(上部に竹棒を並べ趣深く)
0407hei2.jpg

この度の修復では、庭師さんたちは、板塀を取り外した後、それにガスバーナーを吹き付けて焼き、黒っぽくしました。破損した添え木を取り替えるとともに、上部には、新たな竹棒を差し込みました。
丁寧な作業で、修繕が終わったお庭は、さらに磨きがかかったように、美しくなりました。

そばのツツジは、花のつぼみをつけ、様々な木々は、新芽を伸ばしてきています。和風美の中に、清新な息吹が放たれています。ゴールデンウイークを控え、お客様をお迎えする準備は整いました。

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