ここあかつき屋も、すっかり秋モード。上がりの間では、小机に栗の実や松かさなどを置き、衝立には、童謡「赤とんぼ」を毛筆でしたためた掛け軸を掛けています。それらは目に優しく、静かな秋をそれとなく演出しています。
そんな日々の中で、うれしく、元気が出るお客様をあかつき屋にお迎えしました。東京からお越しになった女子大生3人さんです。研究調査の目的で金沢入り。金沢町家を活かしたこのお宿の運営等について関心をもたれたとのこと。お話しさせて頂き、質問にお答えしました。
【秋の調度類を整えた館内】
(栗の実や松かさなどと招き猫の置き物)

(童謡「赤とんぼ」をしたためた掛け軸)

来訪されたのは、中央大学(東京)法学部の工藤裕子教授が主宰する FLP 地域公共マネジメントゼミに所属する学生さんたち(三年生)です。地域資源の再発見・再評価を行いながら、これからの公共政策や地域経営を考えていこうとされています。3人は、「空き家の利活用」や「まちづくり」「地域ブランド」をそれぞれ研究テーマに設定されています。
あかつき屋に先立ち、市役所や金澤町家情報館でヒアリングされています。あかつき屋はゲストハウス(簡易宿所)に分類されますので、そうしたお宿はいくつか調査対象になっているのかと思ったら、あかつき屋だけを訪問先に選んだとのこと。
ゲストハウス、民泊等が、ざっと300あるとされる金沢。宝くじに当たったような気分で、大変光栄に感じました。
(ヒアリング調査に訪れた中央大学の学生さんたち
=写真掲載了解済、撮影のためマスクを外しています(^^;))

一年を通じて、ゼミ旅行や卒業旅行などで、数多くの学生さんをお迎えしていますが、今回の学生さんたちも目を輝かせて、私の話に耳を傾けて下さいました。
国登録有形文化財に指定されたこの建物のことや、周辺のお店や寺社などと連携したあかつき屋の取り組みを紹介させてもらいました。
コロナと向き合う日々ですが、地道に暮らしを営む人々がいて、変わらず前向きに学ぶ学生さんたちがいます。頼もしく、充実感を感じる時間でした。
中央大の皆様、ありがとうございました。また、お気軽にお越し下さいませ。
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