この催しの企画・運営に当たった、あかつき屋では、猛暑にもかかわらず、一人も体調を崩すこともなく、無事に終了したことで、スタッフ一同、ほっと胸をなでおろしました。
(椿原天満宮で高井宮司から説明を受ける参加者)

(歴史的な遺構の石垣も見学)

金沢市と金沢市観光協会が主催したこのモニターツアー。コロナ禍で観光客が激減した本市の観光の起爆剤にと企画されたものです。
あかつき屋では、兼六園やひがし茶屋街などと違って、ふだん観光客が訪れることが少ない地域でありながら、藩政時代の面影を色濃く残し、今も庶民の暮らしが息づく天神町にスポットを当て、街歩きツアーを企画提案したのでした。
この天神町界隈は、あかつき屋からは、歩いて数分のところにあり、おなじみのところでもあります。
この街歩きは、藩政時代、加賀藩前田家の祈願所で、城郭の鎮守とされた椿原天満宮を皮切りに行いました。この神社は、学問の神様・菅原道真を祭っています。
高井勲宮司が、神社の由緒や境内の各所に配置された史跡などを説明。周辺の樹木の伐採で全容が見ることができるようになった石垣も見学しました。
木立ちに包まれた神社は涼しく、参加者は境内をそぞろ歩き、石段の上部から金沢城も望み、歴史ロマンに浸りました。
この後、地元在住で金沢市観光ボランティアガイドまいどさんの紺谷啓さんに通りを案内してもらいました。
(独特の意匠を備えた町家の家並み)

強い日差しの下、紺谷さんは、通りの一軒一軒について、「ここは昔、鍛冶屋だった場所」「この家はかつて腕の立つ大工さんがいた」「ここは髪結いさんが住んでいた」などと、熱っぽく語られました。
金沢城から越中・福光方面へと向かう街道筋だった天神町の通り。昭和の高度経済成長期までは「繁華街」と言われた往時が目に浮かぶようでした。
(小路に残る井戸の跡)

もちろん各家々の佇まいも興味深い物でした。格子戸や、うだつのある造り。瓦屋根の意匠も、様々でした。また、家の傍らには、井戸の跡も見つけることができました。
(馬坂不動尊にも立ち寄りました)

途中、馬坂に上がり、不動尊に立ち寄りました。湧き水は眼病に効くとの言い伝えがあります。土壁に水が滴り落ちており、一服の清涼剤となる光景でした。
(つづく)
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