金沢の三茶屋街の一つの主計町。夜寒で通りは人影はまばらでしたが、軒を並べる料理屋からは、忘年会の席なのか、歌声や笑い声、そして拍手が聞こえてきました。師走の慌しさが募る中、店の窓の灯りは、実際以上に明るく感じられました。

主計町に造詣が深い訳ではありません。これまでに寄ったことのあるのは、鍋料理のお店ぐらいです。
そのお店は、鍋の味もさることながら、仲居さんが口にする金沢弁が、とりわけゆったりしていたのが記憶に残っています。そんなのどかさは、片町などにはないものです。
(人がすれ違うのでさえ窮屈な小路=左、 暗がり坂=右)


表通りから横道に入ると、人がすれ違うのでさえ窮屈な路地があります。尾張町に抜ける「暗がり坂」もあります。こんな個性的というか(必ずしも悪い意味でない)癖のある小路が、自然とあるのですから、金沢は今さらながら、すごいと思います。
浅野川は、鏡のように茶屋街の灯りを映していました。上流の雪水も集めているためか、水かさは多めで、川音がふだんより大きく聞こえました。
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