FC2ブログ

あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

押し入れの壁紙は「ハトロン紙」で

最近の住宅建築は、プレカット工法が主流になっているようで、工場で作った建築部材を建築現場で組み立てる方法が一般的に見えます。特に都市部ではなおさらで、子どもの時に見た、大工さんたちが柱を持ち上げ、声を掛け合って家の骨組みを作っていく姿は、もはや昔話になってしまったようです。

kabegamihari.jpg

そんな中で、町家の工事はそれがリニューアルと言っても、手仕事の多い工事の過程は、連続性があり(今風に言えばアナログで)、大工さんら職人の技と心が、如実に浮き彫りになるように思います。それだけに現場は、ごまかしのきかない、真剣勝負の場であると感じます。

一方、現場に居合わせると、自分が作業に関わらなくても、完成に向けて日ごとに変化していく様子は、建物と自分が一体化するような感覚が生まれます。図らずも、リニューアルという工事を行うことによって、自分を含め家族や周囲の思いや志、美意識をも注入され、町家は、第二の誕生を迎えることになるようです。

さて、今日は、押し入れの壁紙を貼り直す作業が行われました。押し入れの壁に紙を貼るのは、町家独特のものなのでしょうか。なぜ、土壁ではないのでしょうか。
それについて、現場で作業に当たった(有)嶋田工建の専務さんに聞くと、
「ふだん見えないところだから、土壁だともったいない、という考えがあるのかも」と専務さんは言われました。

壁に貼り付けている紙については、「ハトロン紙」とおっしゃいました。それはホームセンターにはなく、紙の専門店で調達してきたもののようです。
ハトロン紙とは? これをネットで検索すると、「化学パルプを原料とし、片面に光沢を付けた褐色のクラフト紙」とありました。
さらに「クラフト紙」について調べると、「引っ張り強度が強く、丈夫で破れにくい」と書かれていました。
これで、押し入れの壁紙に使われる理由が分かりました。

(市販ののりを水で薄める=左     ハトロン紙の裏面にのりをのばすなどの作業=右)
noridukuri.jpg  shitajyunbi.jpg

この日は、専務さんと若手社員の2人が作業に当たり、紙を適当な大きさに切り取った後、裏面にのりを付け、1枚1枚、丁寧に壁に貼り付けていきました。

使われたのりは、市販されている「北国ラッキー糊(のり)」でした。子どもの頃、図工で使ったようなのりで、これを水に薄めた上で、ハトロン紙の裏面にのばしていきました。
材料が何かにつけ、聞きなれないものが幅を利かせている中、北国ラッキー糊という名前は、拍子抜けするほど素朴な味わいがありました。

貼り付けられた紙は、改装工事が終われば、押し入れの物陰に隠れてほとんど見えなくなるのですが、壁紙にもこだわりがあったことは、私の記憶にしっかりと刻んでおきたいと思います。






















スポンサーサイト



コメント

No title

ご紹介ありがとうございます。
だんだん近づいてきましたね。

  • 2010/12/14(火) 21:26:37 |
  • URL |
  • ちびまま #-
  • [ 編集 ]

電熱器も設置

電熱器も取り付けられました。

工事完了まで、あと少しです。
よろしくお願いします。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://akatsukitarou.blog96.fc2.com/tb.php/120-4c0efc76
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)