そうした中、このお宿では、フランスのご家族が、ここならではの情趣に親しみ、風習にふれる時間を過ごされました。上がりの間では、恒例のひな人形飾りを整え、お客様はそれとともに写真を撮るなどして、ニッポン体験を楽しまれました。
(上がりの間に設置したひな人形飾り)

お越しになったご家族は、フランス東部のスイスとの国境近くにある都市ブザンソンにお住まいがあります。標高は平均で300㍍近くあることから冷涼で、避暑地にもなっています。
時計製造でも知られているのは、お隣のスイスと同様です。
ご家族の日本への傾倒を知る機会がありました。お部屋をご案内した時、息子さんが「畳」「ジュードー」とおっしゃったのです。息子さんは地元で柔道の練習に励み、以前には日本へ柔道修業に訪れたことがあるというのです。純和風のお部屋は、とりわけ印象深かったようです。
(ひな人形の前で写真撮影されたご一家=写真掲載了解済)

玄関に入ってすぐの上がりの間のひな人形飾りにも興味をもたれました。「日本では三月三日は女の子の日で、両親は、我が子の健やかな成長と幸福を祈るものなんです」と説明。
ご家族は、その華麗な人形飾りに引きつけられたようで、記念の写真を撮られました。
全く予期しないウイルスの発生で、経験したことがない警戒感が世を支配していますが、地に足をつけて、ここではそうした憂いを感じることのないように、おもてなしの環境づくりに努めてまいりたいと考えています。
フランスのご一家の皆様、ご宿泊ありがとうございました。
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