そんなここ数日の中で、涼感を求めて能登半島西海岸(ウエストコースト)に車を走らせました。変化に富んだこの海岸線。夏の日差しは降り注ぐものの、水辺は涼しく、忙中、‟涼”ありのひとときをもちました。
(サーフィンする人の姿も見える門前・琴ケ浜)

奥能登輪島市門前町にある琴ケ浜。ここは、人が砂浜の上を歩くと、生き物が鳴くような音がすることから、鳴き砂の浜として知られています。
訪れた時は、台風が日本海を通過したせいもあってか、波は比較的高く、白波が立っていました。
海水浴を楽しむ人や、波立っているのを幸いに、サーフィンに興じる人の姿もありました。規模は大きくないものの、隠れたシーサイドリゾートの感がありました。
【羽咋・千里浜】
(長く続く砂浜。海辺に停まる車も。)

(波打ち際にカモメの群れ)

車で一時間余り南下すると、羽咋・千里浜海岸があります。ここは全国で唯一砂浜を車で走行できることで、有名です。
過日訪れた時は、波打ち際に車を停車させ、そこで憩う家族連れや、バーベキューに興じる若者たちがいました。
昔ほどではありませんが、浜茶屋(海の家)も数軒あり、いかにも夏の海辺という趣です。
波打ち際に目をやると鳥の群れがありました。カモメたちです。鳥たちも、打ち寄せる波に涼を求めているのでしょうか。
しかし、彼らは敏感で、人が近づいたりすると、すぐに羽ばたかせ、その場を立ち去りました。
(詩情あふれる内灘海岸の夕景)

この渚ドライブウエーから、小一時間南下すると、内灘海岸に到着します。ここは、県都金沢に近いことから、週末に限らず、若者たちが気軽に海のレジャーに親しむ場所となっています。
訪れた時は夕暮れ時でしたが、若者らが軽やかに身を躍らせ、水辺で歓声を上げたり、写真を撮ったりしていました。
太陽が今にも沈もうとする光景にも出会いました。海、空、薄雲が傾く日の光で何とも言えない色合いになりました。
真夏の夜の夢。そこにいる者を黙させる、至高の風景でした。
細長い半島で構成される、この石川の地は、様々な場所、そして折々に絶妙の景観を見せます。
スポンサーサイト