金沢から車で30分ほどで行けるのですが、そこを初めてゆっくりと見て回る機会がありました。
私が参画する白山ろくぼたん鍋プロジェクトの研修旅行で、そこを訪ねたのです。散居村に点在する屋敷森(林)に囲まれた大きな農家。それらを目の当たりにすると、長年、時に過酷な自然と共生してきた人々の営みを感じざるを得ませんでした。
(砺波平野に広がる散居村。小矢部のクロスランドタワー展望フロアから)

(クロスランドタワー)

白山ろくぼたん鍋プロジェクトは中山間地の活性化を目指して各種事業を展開しており、昨年夏は、白山市吉野谷地区でソーメンバイキングを開きました。
今年は趣向を変えて、砺波・散居村への視察を行いました。
砺波の散居村は、全国各地にある散居村(散村)の中でも、最大規模とされています。現在のこの地の散居村は中世から近世にかけて形成されたとみられております。
平野を流れる庄川が再三氾濫したために、微高地に住居が建てられ、その周辺に住人の農耕地(水田)を開いたため、現在のようなユニークな居住空間がつくられたと考えられています。
集落と違って、家々が孤立しているため、家屋の回りには、風雪から家を守るため、カイニョと呼ばれる屋敷森がつくられているのが、大きな特徴です。
散居村自体は、高いところからでないと、その全体像を把握することはできません。そのため、平野の中や周辺の山や丘陵地などに散居村の眺望スポットが設けられています。
今春、私は平野北部に位置するクロスランドおやべへ行き、そこのタワーの展望フロアから周辺を見回しました。地上100㍍のそこからの眺望は、まさに教科書に出てくるような、典型的な散居風景が広がっており、感嘆しました。
(となみ散居村ミュージアム)

今回の視察では、まず、となみ散居村ミュージアムを訪ねました。そこの風土を余すところなく紹介する展示パネルやビデオがあり、メンバーは熱心に見て回りました。
(散居村を紹介する写真パネル)

(館長さんが、散居村の風土について説明して下さいました)

また、館長さんにお話をして頂き、散居村について随分と知識を養うことができました。館長さんはじめ、スタッフの皆様、お世話になりました。ありがとうございます。(つづく)
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