町家の生き字引のような方なので、お越しになった際、建具や家の普請などについて、いろいろと教えて下さり、そのミニレクチャーを拝聴しています。時にピリッとしたこともおっしゃるので、その時は、背筋が伸びる思いがします。
(上がりの間で障子戸の取り外しを行う瀬田さん)

(かいがいしく障子戸を車まで運びます)

今回は主に障子の張り替えです。先日2階客室の障子戸をしてもらい、今回は1階の上がりの間やコミュニティルームの障子戸の張り替えをお願いしました。瀬田さんは、戸を少し動かして、その癖をすぐつかみ、戸を手際よく外して、車へと運び込まれました。
瀬田さんは手を休め、襖戸の裏を見せながら、変色しているところを指し示されました。
「ここが色が変わっているでしょう。戸を開け閉めすると、どうしても空気に当たり、汚れが付くんやわ」
瀬田さんによると、空気にふれたり、人が出入りするところは、汚れが付きやすい、そうです。目に見えない埃が漂い、付着するからだそうです。
「掃除をまめにすることが、家を長持ちさせる秘訣やね」。瀬田さんが、よくおっしゃるセリフです。
瀬田さんは、以前には、襖戸の種類についてもレクチャーしてもらいました。「吉原」「折部」「源氏」と、襖にも様々な名前がついていることを知り、随分と勉強になりました。
裏手の看板も新調へ
あかつき屋では、家の背後のクスリのアオキさん側にある、小さな看板も、近く新調します。オープン後、9年ほど経ち、古くなったためです。
本格的な夏の到来を前にしたお化粧直しです。一つひとつ改まってくると。梅雨の鬱陶しさも忘れます。
スポンサーサイト