あかつき屋では、内と外で春への衣替えが進んでいます。玄関に面した上がりの間。ここは、西日が差す位置にあります。
夕暮れ時。障子戸に外側の簾の模様が映ってきました。組子(木の枠のこと)に簾の横線模様が見事にはまり、あたかも意図したかのような、鮮やかな幾何学模様を描いています。
(夕暮れ時、見事な幾何学模様を映し出した障子)

障子には、四季折々に太陽の傾き加減によって、簾の様々な模様が映し出されます。スクリーンに映し出された絵のように、時々刻々と、姿、形を変えます。
今、映し出されているその模様は、早春の夕暮れ時ならではの模様と言えましょうか。その場に居合わせたお客様は、驚いた表情を見せながらも、初めて出くわす光景に、カメラを向けていました。
(庭師さんによって行われる雪吊り外し)

あかつき屋では、前日に雪吊り外しを行いました。庭師さんが、松の木の枝に縛ってあった縄を手際よく解いていきました。その作業を横浜から訪れた学生さんが興味深げに見入っていました。
(兼六園周辺に並んだぼんぼり)

兼六園周辺も着々と春の佇まいに。花見のシーズンの前に、ぼんぼりが並びました。
毎年、この風景を見ると、いよいよ本格的な春近しを感じます。桜の花見客でにぎわう時季は、もうすぐそこまで来ています。
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