埋没林の各種現物を展示しているほか、映像でも埋没林を生んだ風土も紹介しており、興味深い見学となりました。
(魚津埋没林博物館の建物)

(展示されている埋没林)


魚津の埋没林は、約2,000年前、日本海に注ぐ片貝川の氾濫によって流れ出た土砂がスギの原生林を埋め、その後海面が上昇して現在の海面より下になったため生まれたと考えられています。
ここの埋没林は、その保存状態が極めて良かったことから、特別天然記念物に指定されています。スギの原生林がほぼ原形をとどめる形で残ったのは、北アルプスを源とする湧水の真水に浸されていたからとされています。
各建屋にある様々な埋没林を見学。根がくねくねとうねって張り出す姿は、太古の時代を思い起こさせます。この埋没林は戦後、港湾工事で発見されたそうですが、そこに生物学的な価値を見出し、保存・展示施設の開設にまで至ったプロセスは、特筆に値すると言っていいと思います。
(日本海を望む。前方遠くに能登半島が見えます)

一通り見学した後、海岸部に出ました。
広々とした日本海の海原。その遠く前方に能登半島が見えます。同じ北陸でありながら、場所によって、地形、風土は随分と異なります。北陸道を通って、車でわずか一時間余りで着いた魚津・シーサイドでしたが、非日常を味わうには十分な時間でした。
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