暦の変わり目は、季節の変わり目。気候に合わせて、あかつき屋では、館内の模様替えを行いました。一つには、金沢などの風習である花嫁のれんを飾ったことです。玄関から入ってすぐの上がりの間に飾りました。そこは一気におめでたさと華やかさに満ちました。
(上がりの間に飾った花嫁のれん)

(大きな掘りごたつに布団をかけ、冬仕様に)

花嫁のれんは、母の嫁入り道具の一つです。母は今月89歳になったのですが、その67年前に父と夫婦になった際、持参したものです。
経済的には、けっして裕福でなかった時代。早くに夫を亡くした母の母(私の祖母)が、苦労してねん出したお金であつらえた品です。
描かれた鶴亀や松竹梅の絵柄の中に、友白髪の老夫婦が配されており、ともに仲良く、添い遂げてほしい、との祖母の願いが込められています。
父は90歳で昨年他界しましたが、両親はそうして人生を共に歩んだと、家族は受け止めています。
お客様に花嫁のれんを説明する際、そんなエピソードも添えています。
コミュニティルームの掘りごたつを冬仕様にしました。特注した大きなこたつ布団を電気こたつの台にかけました。
こたつ布団の表面には、無数のだるまの絵が描かれています。
(イルミネーションが点灯され、街は華やかに)

冬になると、ここがお客様の団らんの場となり、中には、ここでお鍋パーティーをされるグループもいらっしゃいます。そんな和やかな姿をそばで拝見するのも楽しみです。
過日、中心街に出ました。街路樹に設置されたイルミネーションの点灯が始まり、街は明るく、幻想的に。寒さを忘れさせてくれる冬の風物詩です。
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