
文献によりますと、御小人町と呼ばれたところは、現在の扇町、横山町、暁町に当たるそうです。
御小人とは藩政時代、ふだん城内にあって、路地の普請をしているが、殿様が行列に出られると、その身のまわり品の茶弁当や矢箱、提灯などを運んだ人のことで、この界隈がその御小人の組地であったので、町の名前に付いたとのことです。
お城から少し離れたところで、殿様たちの暮らしを支えていた人たちが多かったのでしょう。25年ほど前、扇町には、桶屋さんがありましたし(おそらくもうないと思います)、町家ゲストハウスのご近所には、ご先祖が大工の棟梁として腕を振るったお宅がありますが、そのような家の歴史は、きっと藩政時代のものづくりの気風を受け継いでのものでしょう。
そんな歴史の息遣いにもっとふれたい、出会いたいとの思いも抱き、日々過ごしています。
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