野町の神明宮(おしんめいさん)のあぶり餅神事と、あかつき屋の前のお寺・広済寺さんでの報恩講です。いずれも古い歴史のある行事で、この催しに接すると、季節がまた一つ進んだことを感じます。
(あぶり餅神事があり参拝者が相次いだ神明宮)

(食用のあぶり餅)

神明宮のあぶり餅神事は300年以上続くもので、悪事災難厄除のご利益があるとされています。毎年春と秋に行われており、秋は10月15日から三日間執り行われます。
秋空の下、お昼頃にその神社を訪問。若い女性も含めて、中高年の女性が数多く参拝していました。
いつもの例にならって、あぶり餅を買い求めました。これは、食用と、家守(いえまもり)と呼ばれる、お飾り用のものとの二種類があります。
(あかつき屋の玄関の天井に付けたあぶり餅)

家守はあかつき屋に持ち帰って、玄関やお部屋の天井に取り付けました。吉報が舞い込み、災厄を除くとの言い伝えがあり、お客様にご利益があることでしょう。
(報恩講が執り行われた広済寺さん)

広済寺さんの報恩講は14、15日の二日間行われました。浄土真宗の開祖親鸞聖人の遺徳をしのぶもので、真宗王国の北陸の地では、ほんこさんと呼ばれ、住民に親しまれています。
この二日間、門徒さんらは山門をくぐり、本堂で法要に臨まれました。
色鮮やかな五色の仏旗が山門に掲げられているので、あかつき屋のお客様は、けげんに思う人も。簡単に説明すると、合点がいったご様子。関東に住むお客様は、「うちは、曹洞宗なので」と話し、この地の風土に思いをいたされたようでした。
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