そんな中、この日の午後、金沢らしい時間を過ごしました。卯辰山の山裾にある高野山真言宗「長谷山 観音院」へ出かけました。藩政時代から伝わる行事「四万六千日」があるからでした。お参りした後、トウモロコシを買い求め、あかつき屋に帰って軒下に吊るしました。
(「四万六千日」の仏事が執り行われた観音院さん)

(ご利益のあるトウモロコシが販売されていました)

金沢の寺社のいくつかには、季節ごとに独特の行事ごとがあります。
野町の神明宮さんでは、春秋に「あぶり餅神事」が、小立野の髙源院さんでは、七月に「一ツ灸」が執り行われます。それぞれ奇習と呼べるような、独特の行為、作法があります。
この観音院さんの四万六千日も、特色があります。
毎年旧暦の7月9日(今年は8月19日)にここでご開帳され、この日にお参りすると、四万六千日分のご利益があるとされています。この日に祈願されたとうもろこしを家の軒下に吊るすと魔除けとなり、商売繁盛や子孫繁栄になると言われています。
このお寺を訪ねたのは、夕方頃でしたが、参拝者は後を絶たず、境内は活気がありました。ご本尊に手を合わせ、拝殿を一回りして、日々の平安を祈りました。
(トウモロコシをあかつき屋の軒下に吊るしました)

境内には、トウモロコシの販売所がありました。既に参拝者が何人も並んでいました。ここで一本買い求めました。
あかつき屋に戻り、そのトウモロコシを玄関の軒下に吊るしました。それは、不思議とこの木の家に馴染んでいると感じました。
この風景について、お客様から今後尋ねられるかもしれません。簡潔に説明できるように、準備しておこうと思います。
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