小春日和の一日を終え、海辺も穏やかにこの日の幕を下ろそうとしています。日は雲間から見え隠れしながら、最後の光彩を放ち、周囲の雲や青空は、光の角度で秒単位で、色合いを変えていきます。空に音が奏でられているかのように、ドラマティックな風景です。
一筋の雲が大空を斜めに横切っていきます。ジェット機が空高くに飛んでいきました。シャープに夕空にトレースする飛行機雲です。
その形状は、爽快感さえあります。
(内灘海岸の夕暮れ。飛行機雲が、大空を斜めに横切っていきました)

夏のにぎわいからは、遠くなったビーチ。しかし、そこは、寂しさが支配するのではなく、一種平和な空気が流れています。
車でやって来て、波打ち際に集う若者たち。
仕事を終えて立ち寄ったという若い女性のお二人も。段ボールの紙片を砂の上に敷いて腰を下ろし、夕空を眺めていました。
(波打ち際に数羽の海鳥。そぞろ歩く姿に心和ます)

岸辺に近づきました。波の音が高まり、暮れなずむ海岸線の絶妙な効果音になっています。
よく見ると、小鳥が数羽波打ち際を歩いていました。
名も知らぬ鳥ですが、この鳥たちも夕暮れ時を楽しんでいるよう。どこか、ほっとします。
あと数分で日が沈もうとする頃。暗くなる前にと、車へ戻り、再びハンドルを握りました。
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