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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

にし茶屋街 「ちえ」さん「純子」さんって、どんな女(ひと)?

にし茶屋街にある検番事務所を初めて訪れました。玄関に入ったら、壁にうちわがいっぱい立て掛けてあり、その一つひとつには、芸妓さんの名前が書かれてありました。
「ちえ」「純子」「ゆき葉」「夕子」「まり千代」…。花びらが集まって一つの花をつくるように、うちわが白い花のように見えました。

nishikenbanuchiwa.jpg

この日、西検番事務所では金沢市主催の講座「金沢くらしの文化再発見 茶の湯のもたらしたもの ~金沢のくらしと文化的景観~」が開かれたのでした。この検番事務所は大正ロマンが漂う建築物で、国の登録有形文化財になっています。それだけに、一度中に入ってみたいと思っていたのでした。

(にし茶屋街と西検番事務所)
nishichayagai.jpg nishikenbanjimusyo01.jpg

検番事務所はふだん芸妓さんの稽古場や西料亭組合の事務所として利用されているところ。建物の雰囲気といい、掲示板に書かれている内容といい、いかにも茶屋街の拠点施設といった感じです。

玄関の壁に据えられたうちわに記された芸妓さんたちは、にし茶屋街では第一線で活躍されている方々でしょう。
ただ、この花街は日中散歩がてらに通ったことがあっても、夜、玄関の敷居をまたいだことは一度もありません。

町家ゲストハウスにお泊りのお客さんが、そんな世界にふれたい、とリクエストされた時の対応方法は?
茶屋街は、金沢の魅力をつくる重要な要素ですから、そんな場合に備えておかないといけないですね。

なお、検番事務所けいこ場で開かれた講座では、北陸大学の小林忠雄教授が「金沢のくらしと文化的景観」と題して基調講演され、続いて、各分野の専門家4氏によるパネルディスカッションがあり、勉強になりました。



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コメント

No title

懐かしいですね。
野町で店を構える以前、西茶屋街の入り口付近の「にし料理茶屋」という料理屋で仕事をしていたんです。

あそこは、東茶屋街に比べ地元意識も薄く、昼も夜も割と静かな場所です。
そのため、なにか堅苦しい不意気が…。
時間をかけ、色々わかってくると魅力もあるのですが…。
もう少し、若者や地元の活動が盛んになれば楽しい場所になる要素は十分あるのですが。
確か、昨年あたりから西の検番で夏にビアホールを営業し呼び込みをしているはずです。

こういった、活動は大賛成ですね!

今は、お茶屋さんでもバー的な営業をされているところが数件あるはずです。
そういったところへ、「あかつき屋」さんへご宿泊のお客様を案内されても面白いと思います。





  • 2010/11/28(日) 22:18:11 |
  • URL |
  • 太一坊頭 #-
  • [ 編集 ]

ありがとうございます。

長年金沢で暮らしていますが、茶屋街のお茶屋さんに入ったことは、残念ながら一度もないのです。

一見さんお断り、というところなのでしょうか。
正直、敷居が高いのです。

貴重な情報のご提供、ありがとうございます!

  • 2010/11/28(日) 23:32:09 |
  • URL |
  • あかつき太郎 #-
  • [ 編集 ]

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