奥能登国際芸術祭を見学するために訪れた珠洲。市街地・飯田から海岸線沿いに車を走らせ着いたのは、珠洲北部に位置する木ノ浦湾。ここでは、海辺を生かして、斬新な作品が展示されていました。
能登半島の最先端の海岸。夏のにぎわいが終わった時季なので、本来は寂寞とした雰囲気が漂うところですが、独創的なアート作品を見に観光客が数多く訪れているため、活気がありました。海の絶景とアートの融合は、訪れる人の目を引きつけました。
【木ノ浦湾岸】
(楽しいお魚のオブジェ)

(風を受けて回転する作品「船首方位と航路」)

海を背後にお魚のオブジェが展示されています。身近にある生地などを使って制作したらしく、その表情と相まって、親しみがもてる作品です。背中には、いくつも風車が付けられており、風を受けて回る仕組み。海辺に楽しいアクセントが加わりました。
アメリカのアーティストが手掛けた作品は、「船首方位と航路」。ボートの先端に、ヨーロッパの大きな船にある船首像を取り付けています。日本海の風を受け、船がゆっくりと回転しており、動く彫刻作品。景観を一層スケールの大きなものにしました。
(海を間近に望む「茶室」)

この海岸に観光客が集う小屋がありました。それは「茶室」で、若者らが、憩いの時間を過ごしていました。
一昨年に公開された映画「さいはてにてーやさしい香りと待ちながら」の撮影セットの小屋を利用したものだそう。「海上のさいはて茶屋」とネーミングされていました。
(バス停がアート作品に)

海岸線の幹線道わきに何やら風変わりな建物が。これは、ロシアの建築家がバス停を飾り付けた作品。アルミの角材を格子状に組み合わせて、バス停を取り囲みました。隣に刈り取った稲を天日干しにするため掛けるハザがあり、面白い取り合わせです。
最果ての海の風景といい、個性的な作品群といい、退屈しない海岸ドライブとなりました。
スポンサーサイト