金沢では連日35度前後の暑い日が続いています。テレビで「危険な暑さ」と注意喚起されているのですが、これも毎日続くと、その危機感も麻痺してしまいそうなくらい。この暑さ、終わりがあると信じて、日々歯を食いしばっています。
そんな中で、あかつき屋では、夏のユニホームと言える、お宿のネーム入りのTシャツを新調しました。真新しいシャツを着ると気分もフレッシュとなり、頑張っていこうと気合が入ります。
(新調したあかつき屋Tシャツ)

このTシャツは、ここののれんを製作してもらった奥田染色さん(金沢市)に作ってもらいました。創業からやがて丸13年。Tシャツの更新は、3、4度目くらいになります。
今朝、奥田染色さんの営業担当の方が出来上がったシャツを届けて下さいました。あかつき屋の文字が鮮明になった、真新しいTシャツは見ていても気持ちのいいものです。この後、早速袖を通しました。
(夏のれんなどが掛かる玄関)

あかつき屋では、内外で夏仕様になっています。玄関では、これも奥田染色さんに作ってもらったのれんが掛かっています。水色の生地は、目にさわやか。
その横には、南部鉄器の風鈴が軒下に吊り下がっています。その鈴の下には、「旅の空」と毛筆で記された短冊が風で揺れます。
お客様にとって、一服の清涼剤になっていればうれしいです。
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あかつき屋から歩いて10数分、浅野川に架かる天神橋たもとに、心和む魅力的なお店があります。その名は「不二(ふに)」。文字通り、二つとないお店で、私どもは時々そこで食事をしながら、くつろぎの時間をもちます。
この度訪れた時は、店内で作品展「28世紀の仏像 土と木の仏像彫刻」が開かれており、出されたお食事を楽しみながら、様々な仏像を観賞しました。
(玄関から入って正面にある仏像)

このお店のオーナーシェフは長谷川琢士さんで、1983年静岡県生まれです。20代に行った世界各国の旅を通じて、仏教に惹かれ、仏教哲学者の鈴木大拙の本に出会い、禅への関心を深めました。
(千体仏)

(火に投げ込み仕上げた焼け仏)

(頭がなく、上半身が欠けた座像)

2013年、その大拙の故郷金沢へ移り、独自の修行を経て、その後この浅野川河畔に夜のお食事処「不二」を開店しました。
ここで出されるお料理は、和洋にこだわらず様々で、この夜、チャーハンや肉料理、エイヒレなどのいくつかを注文しました。
味はいずれもしっかりしていておいしく、長谷川さんが20代の時に、複数のお店で修業したことを十分うかがわせるものです。
(いつもお客様を笑顔でもてなす長谷川さん)

一方で長谷川さんは、仏師、禅僧の顔もあります。仏師の道を歩む傍ら、大工の父親の血を引いてか、仏像制作にも専心し、木彫や陶芸によって渾身の仏像を幾体も完成させています。
その仏像の数々が現在、二階まである店内の各部屋に展示されています。
薄暗がりの中、数多くの仏像を内包した空間は、静謐と神秘性を醸し出しています。
ただ、注目すべきは、長谷川さんはけっして気難しいタイプでなく、店内では、いつも笑顔で気さくにお客さんと会話を繰り広げて下さいます。そのフレンドリーなお人柄と、仏像制作のストイックな姿勢の両面を合わせ持っているところが、長谷川さんの魅力の根源になっているようです。
知る人ぞ知る、この界隈のナイトスポット。作品展は、火曜、水曜日を除いて、7月31日まで開かれています。
梅雨らしい、ぐずつき模様の天候が続く中、おいしい和菓子と出会いました。酒まんじゅうです。
小松市今江町にある和菓子店・新保屋さんで買い求めました。食感は期待以上で、ひととき潤いのある時間を過ごすことができました。
(新保屋さんの酒まんじゅう)

酒まんじゅうを知ったのは、5月に市内で実施した
「坂道撮影体験ツアー」(あかつきツアー四季のページ主催)に参加された小松市今江町在住の方が教えて下さったからです。新保屋さんは、その今江町内に古くからある和菓子店です。
小松に仕事で行く機会があり、それならと、新保屋さんまで足を延ばしました。
その酒まんじゅう、皮はしっとりとした口当たりで食べやすく、中のあんこは、しっかりとした甘みがあります。酒まんじゅうは、これまでいろいろと食べましたが、最も食べ応えがある気がしました。新たな食との出会いとなりました。
(小松市今江町にある新保屋さん)

小松市今江町は知る人ぞ知る町。小松の南部に位置し、9丁目まであるマンモスな町です。東側に木場潟があり、街なかにある銭湯・今江温泉元湯が長年、市民に親しまれています。
そして、もう一つの“名所”があります。前川に架かる「あいさつ橋」です。
地図には載らないような小さな橋ですが、子どもたちが通学時ここで出会うと必ずあいさつをすることになっているという橋です。
派手さはなくても心に残る町。酒まんじゅうも、私の食のヒストリー・ノートに刻まれました。
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