梅雨と言っても、雨空や曇り空ばかりではないですね。本格的な夏の到来を感じさせるような青空が広がったりすると、鬱陶しい気分は、吹き飛びます。あかつき屋では、お庭の樹木や鉢植えの草花が生長を続け、彩りは増していっています。
東側に位置するお庭。ギボウシが房状の白い花を咲かせ、今ちょうど満開となっています。庭の真ん中に位置するギボウシ。お客様の目に必ず留まります。清楚で無垢な佇まいで、ここばかりは、グレイな梅雨の雰囲気と無縁です。
【あかつき屋の草花の彩り】
(ギボウシが満開に)

(軒下の風鈴は夏の音を奏でます)

その庭に面する軒下には、高岡銅器の風鈴を下げています。風に揺られ、時に奏でる高い金属音。お客様は、時が止まったかのように、その静寂を楽しんでおられます。
(玄関ではアジサイなどが彩り)

(洗面所に苔玉を置きました。)

玄関では、アジサイのほか、日日草などの寄せ植え。洗面所など館内の各所には、草花を植えこんだ苔玉を配し、彩りを添えています。
夏本番を前にしたあかつき屋の佇まい。少しずつ季節が動いていくのを体感しながら、仕事に勤しんでいます。
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梅雨空を吹き飛ばすような笑顔が、あかつき屋で広がりました。女性5人のお客様。観光、体験、そしてこのお宿でざっくばらんなおしゃべり。時間がいくらあっても足りないくらいに、この休日を満喫されました。
お越しになったのは、神戸市内の中学を卒業された皆様で、ここを貸切で宿泊されました。在学中は、ソフトボール部に所属され、大空の下、白球を追い、グラウンドを駆け回りました。その皆さんが金沢など県内を一泊旅行。熱く、感動的な思い出を胸に刻まれました。
(中学時代のソフトバール部仲間のお客様)

この女性たちは大学などを卒業され、今は社会人2~4年生。お仕事の関係で関東に住む方もおり、久しぶりに一堂に会されました。
時を隔てても中学時代、部活で共に汗を流した絆は、まったく変わりません。会えば気さくに語らい、冗談を言い合う仲は、以前と同様です。
(ゆのくにの森で制作体験した金箔の品々)

そして、ここ金沢。初めにレンタカーを使って、加賀温泉郷にある伝統工芸村・ゆのくにの森を訪れ、金箔貼り体験をしてこられました。カップやスプーンなどを金箔を貼って、お気に入りのデザインに。素敵なマイ食器が出来上がりました。
(金沢の海岸で感動的な夕日と出会う)

金沢市内に戻る途中では、専光寺浜に立ち寄り。サンセット・タイムとなり、5人は、感動的な「映え写真」に納まりました。
(あまつぼさんで楽しく夕食)

夜は、柿木畠のお食事処あまつぼさんで、おでんや日本海の幸に舌鼓。金沢の食の魅力をご堪能。夜は、近くの銭湯で旅の汗を流しました。
そして、ここからがホットな時間に。あかつき屋では貸切ですから、全員が大きな掘りごたつのあるコミュニティルームに集い、二次会を開催。日付が変わっても、楽しいおしゃべりは続きました。
皆様ご宿泊ありがとうございました。今後もこの明るさ、バイタリティーで、日々元気にご活躍下さい。
また、お会いできるのを楽しみにしております。
あかつき屋では、国登録有形文化財のこの町家の空間を利用して、金沢に息づく伝統工芸の作品を紹介したいと考えています。その一環として、この度、加賀繍(ぬい)の作品をここのギャラリースペースで展示させて頂きました。
出品して下さったのは、喜多雅美さん(金沢市)で、加賀繍の老舗工房「加賀繍IMAI」に所属されています。四季のパネルや干支を題材にした額、スマホ入れなどの20点を出品して下さいました。
(加賀刺繍の作品についてご友人に説明する喜多さん(右))

この日は、喜多さんのかつての職場仲間数人が、作品を見てみたいと会場に足を運んで下さいました。
心を込めて刺繍された一点一点は、華やかさと優美さを備えたもの。ご友人の方々は、ふだん接することのない、加賀繍の魅力をも知ったようでした。
喜多さんの加賀繍との出会いは、5年前。子どもの頃から、美術や手を動かして何かを作り上げることが好きで、伝統工芸の継承の一端をも担えればと、加賀刺繍の工房を訪ねたのが始まりでした。
(加賀刺繍の作品の一部)


「いい気分転換にもなる」(喜多さん)と制作に打ち込み、今は第一線で活躍されています。「細々でも長く続けていきたい」と今後について語る喜多さん。今は人生の新たな柱になっているようです。
そんな喜多さんのご様子に、ご友人たちは、喜多さんの新たな一面を見たようで、刺激をも受けたようでした。
喜多さん、ありがとうございました。
作品は20日頃まで展示しています。
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