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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

一気に春! ひな人形、雪吊り外し

二月も最終日に。明日から弥生三月。金沢は朝から青空が広がり、暖かく。昼頃には、気温が15度を超えました。まだかまだかと、春の日を待ち望んでいただけに、うれしい気持ちで一日を過ごしています。

あかつき屋も春の装いに。上がりの間では、ひな人形を飾り付けました。お部屋は、華やかな雰囲気に満ちています。
お庭では、植栽の雪対策の縄外しを行いました。雪害から守るため、これまで枝を縄で縛っていたのですが、それを解き放つと、樹木は、のびのびとした様子になりました。木たちも、春の到来を喜んでいるようです。

(上がりの間にしつらえた雛人形飾り)
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ひな人形は、関東の親類筋から以前に頂いたものですが、冬の時季は、押し入りの箱の中で眠っていました。先頃、そこから取り出し、玄関から入ってすぐの上がりの間に飾りつけを行いました。
優雅さと風格を漂わす一対の雛人形。おのずからお客様の目に留まり、カメラを向ける方がいらっしゃいます。

(お庭で低木の縄外しを行いました)
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(雪をかぶった松の木=1月21日)
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陽光に誘われるように、今朝、お庭の木に縛った縄外しをしました。松の木の方は技術が必要で、そこは植木屋さんに任せることにし、ツツジやサツキ、アオキなどの低木を中心に。鎌で縄を切って、枝を本来の姿に戻しました。

今冬も、激しく雪が降った日は、松の木などは、雪の重みで枝折れするのではないかと、はらはらする時がありました。長かった冬のトンネルも出口を迎え、木たちも喜んでいることでしょう。
木の周りに広がる苔も、明るい色合いになり、春の訪れを告げています。

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目が覚める絶景 兼六園黄金に輝く

3月の陽気になったかと思えば、雪模様の空模様になったりと、一進一退で季節は進んでいきます。春を待望する気持ちは人一倍。でも、焦っても仕方がないと、日々粛々と過ごしています。

依然、辛抱の時季ですが、それでも、心が華やぎ、明るくなる、ひと時がありました。近くの兼六園で、夜間のライトアップが行われていたのです。庭園は黄金に光り輝き、雪吊りを施された松や灯篭は、一気に存在感を増していました。
城下町金沢の中心部でお宿業を営む至福を感じました。

(ライトアップされた徽軫灯籠一帯)
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先日、三重県出身のカップルのお客様が、このライトアップが良かったとおっしゃっていたので、冬の風物詩を体感しようと、私どもも歩いて出かけました。

(唐崎松。躍動感さえ)
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(霞ヶ池の水面は鏡のように名松を映し出しました)
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兼六園を代表する徽軫(ことじ)灯籠付近では、撮影を待つ人の列ができていました。それに並んで、慌ただしくシャッターを切りました。
名木として声価が高い唐崎松も、格好の撮影スポット。松が波打つように連なるその姿には、躍動感さえ感じました。

また、別の場所でもカメラを向ける姿が。霞ヶ池べりです。その池の水面には、向こう岸で屹立する唐崎松が、鏡に映したように現れているのです。その美しさに、言葉はいりません。

目が覚める絶景に、包まれた時間でした。

節分 恵方巻で朝食

二月に入って、空の様子が変わってきました。零下を記録した一月後半と比べ、天候は穏やかになり、晴れ間が見える時間が増えてきました。この調子で春に向かってほしい。偽らざる心境です。

そして、今日は節分。あかつき屋のお客様は、春まだ浅い城下町金沢の風情を味わいながら、この町家でのステイを楽しまれました。

(恵方巻とかぶら寿司などが並んだ朝食)
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今回、お泊まりになったのは、北海道・十勝地方にお住いの女性です。
ご出発の朝、朝食の食材購入を兼ねて、まだ訪れていないという近江町市場をご案内しました。ダイヤモンド食品さんへ。

ここには、いろんな食材が所狭しと並んでいますが、節分とあってまず恵方巻を購入。このほか、カップみそ汁や煮物などを買いました。

あかつき屋に戻って、掘りごたつのテーブルの上に食材を並べました。太巻きが一本あるだけで、節分の季節感が醸し出されました。北陸の郷土料理のかぶら寿司も添えて。

【ご実家の様子=ご提供写真】
(酪農業を営む。牛の世話に当たる弟さんの姿も)
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(白い子牛が生まれました)
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お泊まりになったこちらの女性。地元の十勝地方で酪農業を営んでおられる家の方です。北海道の大地で約700頭の牛を飼う大規模酪農家で、その牛の世話に当たっておられます。

冬は、マイナス10度以下にもなる土地柄で、厳しい寒さは肌に痛いほど。一年を通して牛とともに暮らしておられますが、その中で、年に何回か行うご旅行がご一家の楽しみなのだそう。今回飛行機を乗り継いで、羽田経由で金沢にまでお越しになったことに、感激しました。

(数羽の丹頂鶴が佇む=十勝平野)
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日頃のお仕事の中では、子牛の出産のお世話もしておられ、その生命の誕生に立ち会うことは、大きな喜びであると話して下さいました。また、丹頂鶴も身近に見ることができ、その暮らしは大自然と一体となった感があります。

     近づく春。生け花の梅の花咲く
近づく春。日は長くなり、次第に雪が溶けだし、アスファルトの路面が広がってきました。気持ちも軽くなり、除雪で振るうスコップの動きも軽快に。

(梅の花が咲く=あかつき屋玄関)
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あかつき屋の中では、玄関に生けていた梅の花が開花。清楚な花は、辺りを清純な雰囲気にしてくれます。
一直線に春へと向かうことはないでしょうが、喜びを禁じ得ません。