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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

冬 今が正念場 雪景色は美しく

気象庁が10年に一度とみなす猛烈な寒波が日本列島を襲い、ここ北陸も連日の雪となっています。金沢では一昨日、26年ぶりに最低気温マイナス5度以下を記録しました。室内でも、器に入れた水に氷が張り、未明の著しい低温に思いをめぐらせました。

大寒が過ぎて、二月の立春頃までが一番寒い時季なのでしょう。それまでは我慢、我慢と自身に言い聞かせながら、家周りの除雪に精を出しています。

(雪にけむる金沢駅・鼓門付近)
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それでも、雪景色にはっとする瞬間があります。雪の降り方、空模様、日の差し方一つで、周囲の景観と相和して、予期せぬ美しい風景と出会うことがあるのです。今日、昼頃、金沢駅に出た時がそうでした。

駅舎の外側に、鼓門が他を圧するようにそびえています。その両脚の合間からは、雪にけむる駅前通りがかすかに見えます。
駅広場に配置された松の木々は、雪吊りが施されており、降る雪の中にあるそれらは、一幅の水墨画を見るよう。
人が盛んに行き交う駅構内とは、好対照の風情でした。

(あかつき屋の軒下にできたつらら)
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記録的な寒さは、あかつき屋に稀有な美景を生み出しました。瓦屋根の下に、いくつも長いつららを垂らしました。長さは50センチほどのものも。水滴が下に垂れるにしたがって、その足を延ばしているようです。
背後の格子戸や雪囲いと漆喰の白壁との間で絶妙なハーモニーをつくっています。これも金澤町家の魅力の一つでしょうか。

(青空の下、鮮やかな雪吊りの松)
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お庭では、雪吊りの松が、ひと際鮮やか。青空がのぞいていた時なので、枝についた雪が光っていました。
かた時ですが、お庭に注いだ日差しを目にすると、春はそう遠くないのでは、と思いました。

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旅行業に進出 四季の恵み味わって♫

正月は新年の計を立てる時ですね。ここで皆様にご報告があります。

あかつき屋は、観光関連事業の一環としてこの度、石川県の認可を得て、旅行業に進出させて頂きました。旅行業の商号は「あかつきツアー 四季のページ」です。北陸・金沢の地にあって、四季折々の美しい自然、風物の中で、心に残る、感動的な旅を創出し、提供していこうというのが基本コンセプトです。

私どもは数年前、国家資格の国内旅行業務取扱管理者の資格を取得しましたが、ここ数年のコロナ禍で、旅行業への進出を見合わせてきました。しかし、時代はWith コロナへと舵を切りつつあり、人々の旅行に対する意識も変わってきており、時節到来と決断しました。ただ観光は今、冬のオフシーズンに当たりますので、本格始動は春頃を考えています。当面はそのための準備期間となります。

【昨年秋に実施した水スポット撮影体験ツアー】
(鈴木大拙館の水鏡の庭)
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(国立工芸館付近)
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(古刹・高源院から市街地を望む)
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筆者は前職の時代、北陸三県のまちづくり業務などに携わり、その後、2011年からこの国登録有形文化財の町家宿「あかつき屋」を創業し、経営に携わってきました。女将も仕事の傍ら長年、石川県内の社会動向、情勢を注視してきました。

そうした中でここ数年、石川県、金沢市観光協会が主催するモニターツアーに参画しました。金沢市内の隠れた名所をコースに含む、いわゆるマイクロツーリズムを企画。お陰様で、この徒歩でのまち歩き観光は各回とも参加された方々から好評を頂きました。

私どもはそうした経験を踏まえて、この地の歴史・風土を十二分に咀嚼、吟味し、これからの時代のニーズにこたえる旅行商品を世に出していきたいと考えています。そのキーワードとして考えているのが、「自己実現」「人との出会い・ふれあい」「地域の発見・創造」「地域への貢献」などです。

もちろん、お宿あかつき屋は、これまで通り、手を緩めることなく、運営します。その一方で、「あかつきツアー 四季のページ」を展開します。この二つの事業が、互いに良い相乗効果を生むように、企画、運営において細心の注意を払っていきます。

なお、主に旅行事業においては、一時的ではありますが、ボランティアを含めたスタッフ体制の拡充を図る必要があるかと思います。観光関係活動に興味のある方は、その際、こちらに、メールあるいは電話等でお申し込みして頂ければ幸いです。

新年もよろしくお願い申し上げます。
                                                             あかつき屋 代表&女将

3年半ぶり帰国 3世代水入らず

“コロナ”へのスタンスが変わる中で(With コロナとも呼ばれます)、あかつき屋もコロナ前の状態へと次第に移行しつつあります。海の向こうからのお客様が再びお泊まりになるようになってきました。

この度、あかつき屋にお越しになったのは、アメリカ・シアトルに在住の母アユミさんと息子さん、そしてアユミさんのお父様の3人。アユミさんは石川県出身の日本人で、母子はコロナ禍があって、3年半ぶりの帰国となりました。この町家で三世代水入らずの和やかな時間を過ごされました。

(金沢町家のステイを楽しまれたご一家=写真掲載了解済)
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アユミさんは金沢町家に以前から興味をもっておられ、アメリカ人の夫との間で生まれた息子Timさん(愛称)にも伝統的な日本家屋を知ってもらいたくて、ここを選ばれたそうです。

国登録有形文化財のこの町家の雰囲気を堪能されたのはもとよりですが、一泊二日の金沢ステイを通じて、金沢の人々の日常にもふれられました。

(金箔ソフトを味わう息子さん=ご提供写真)
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(居酒屋で祖父とお孫さんがビールで乾杯=同)
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観光の後、夜は浅野川沿いの銭湯を体験。きれいなお風呂、いいお湯に満足されました。その後は近くの居酒屋でご夕食。ブリカマや地酒など、ここならではの食を賞味されました。
お父様は「(成人になった)孫と飲むのは、さいこーや」と笑顔を見せられたそうです。
アユミさんは、銭湯から浅野川を渡ってすぐのこの居酒屋までのルートを「ゴールデンコースですね」と高評価されました。

皆様、この度のご宿泊ありがとうございました。お父様はいつまでもお元気で、そしてアユミさんとTimさんは健康に留意されご活躍下さい。また、お越し下さいませ。

新年スタート 健康な一年願う

明けましておめでとうございます。旧年中は、大変お世話になりました。今年もよろしくお願いします。

寅年からウサギ年に。ウサギにあやかって、ぴょんと飛躍の年にとの思いもありますが、何段も大きくジャンプするというような気持ちはなく、着実に一日一日を積み重ね、結果として力をつける一年にしたいと考えています。
そのためには、何より健康が大事。適切な食事と運動に留意しながら、新年を全うしたいと思っています。

(かぶら寿司などで大みそかを楽しまれたお客様=写真掲載了解済)
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大みそかから年明け。意義深く年を越すことができました。
お客様とともに、ささやかながらあかつき屋ならではの、年越し行事を行うことができました。

お泊まりになったのは、福岡県からお越しになった3人の学生さん。夜は、お客様に金沢の郷土料理かぶら寿司と北陸の地酒をふるまいました。一年の感謝を表したいとの思いからで、あかつき屋では大みそかの恒例としています。
学生さんたちは思いがけないもてなしに昂奮の表情で、「おいしい」「おいしい」と笑顔で賞味されました。

(広済寺で除夜の鐘をつきました)
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NHKの紅白歌合戦が終わってから、お客様は前のお寺・広済寺に移動。地元の人と一緒に除夜の鐘をつきました。鐘の音は辺りを厳かな雰囲気に包み、学生さんは、金沢のいい思い出になったと、顔をほころばせていました。

(兼六園を散策しました)
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      雪吊りの兼六園を散策
三日に私どもは、近くの兼六園に歩いて出かけました。正月三が日まで、園は無料開放されています。
園内には、雪があちこちに残っていましたが、歩きにくいということは、ありません。松に施された雪吊りを観賞しながら、そぞろ歩きしました。

今年も、お客様たちは、この名園の四季折々の美しさを楽しまれることでしょう。城下町金沢と一体となった町家宿として、今年もこのあかつき屋の運営に心血を注ぎます。
皆様、よろしくお願いいたします。