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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

五能線沿線が故郷 仲良く金沢旅

全国各地から城下町金沢、そしてこの金沢町家のあかつき屋にお越しになるお客様たち。いつもそのご縁に感謝し、お客様のお世話をさせて頂いている時間は、この上なく貴重なものであると感じています。一期一会という言葉では終わらない、先々への希望や期待を抱くことがあります。

今回のお客様もそんな思いをもつこととなりました。若い女性お二人。現在、東京にお住まいですが、出身は東北・青森、秋田県の日本海側を走る五能線の沿線。高校時代頃までそこで暮らしておられ、お宿での滞在中では、故郷のことをうかがう機会を頂きました。
この度の金沢の旅では、お二人は旧交を温めながら、仲良く、紅葉に彩られた観光スポットを訪ね歩かれました。

(一日目、金沢駅に到着されたお二人
       =お客様ご提供写真、以下同)
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お二人は、お一人のIさんが青森県深浦町、もう一人のSさんが秋田県能代市のご出身です。いずれも五能線の沿線近くにご実家があります。
特にIさんは能代市内の高校へは、五能線に乗って片道約1時間半かけて通ったそうで、「列車内は、いい勉強の場所になりました」(笑)とのこと。

(五能線沿線の鹿の浦から日本海を望む)
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もちろん、車窓から眺める日本海の風景は素晴らしく、「夕焼けは感動的な美しさ」とお二人は口をそろえられます。途中の秋田県八峰町の「鹿の浦(かのうら)」からも美しい夕日が見ることができるのですが、Sさんは「そこにあるイカ焼き屋さんが美味しいんですよ♪」。

(金沢城内で)
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(鈴木大拙館で)
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東京から夜行バスで来て、夜行バスで帰る二泊三日の金沢旅。兼六園、金沢城、ひがし茶屋街等々、主だったところはすべて回り、最終日は、太陽が丘にあるメタセコイヤの並木道にまで足を延ばされました。

お食事では、自由軒さんで洋食、あまつぼさんで金沢おでんを堪能し、森長さんのおいしいパンにも魅せられました。

(お客様が金沢の思い出をつづられたお宿ノート)
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この度のご宿泊ありがとうございました。これから寒くなりますが、東京では、健康に気をつけ、元気に頑張って下さい。またお越しいただける日を楽しみにしています。

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加賀れんこんの魅力 丸ごと体感

加賀野菜の一つ加賀れんこんの魅力を丸ごと体感する小さな旅を実施しました。れんこんの生産の現場から加工品、さらにはそれを素材にしたお料理など、様々な角度かられんこんに注目し、その魅力にふれました。

加賀れんこんを取り扱う農家さんは、脱サラした若手起業家。その方のお話も刺激的で、調理されたレンコンのお味は、格別なものとなりました。

(れんこんの収穫風景=河北潟干拓地)
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(加賀れんこんについて話す川端さん)
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この小さな旅は、私どもが参画する異業種交流グループが企画しました。身近な食材に着目し、地域農業に理解を深めようと行いました。

訪ねた加賀れんこんの生産農家は、農事組合法人・蓮だより代表の川端崇文さん。河北潟干拓地にある川端さんのれんこん畑を訪れ、その収穫風景を見学させてもらいました。

作業に当たる人は、ぬかるむその圃場に腰までつかりながら、ポンプからの水を泥中にかけて、泥を吹き飛ばしてれんこんを一本一本掘り出していました。

その近くで、川端さんが加賀れんこんについて説明。寒くなってからは、れんこんに粘りが出て、一段とおいしくなることや、れんこんの栽培過程では、カモの被害があるなどの苦労についても紹介されました。

(並べられた加賀れんこんの加工品)
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その後、才田町にある蓮だよりさんの事務所兼加工場に移動。ここでは、れんこんチップスやれんこんピクルス、能登牛入りれんこんそぼろなどの加工品が並べられていました。
いずれも初めて見る品で、参加者にとっては興味深く、迷わず購入しました。
れんこん汁も試食でき、楽しみな時間となりました。

川端さんは20代後半に一念発起して脱サラ、これまで縁遠かったれんこんの生産にチャレンジしました。れんこん農家に弟子入りして栽培方法学んだ半年間は、無給だったと言います。
今は、生産が軌道に乗り、新たな加工品作りに向けて構想を練っておられます。

(濱田さん=中央=から畑の子の創業の経緯についてうかがいました)
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(れんこんご飯などが盛られた特製加賀野菜弁当)
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参加者はこの後、あかつき屋に移り、加賀れんこんなどを素材にした特製弁当を味わいました。
作って下さったのは、今年3月に本多町でオープンした畑の子さん。そのお弁当には、れんこんご飯のほか、新鮮野菜が盛りだくさんで、参加者は、ヘルシー感いっぱいのその食事に満足しました。


この席では、畑の子の代表の濱田友紀さんから創業までの経緯などをうかがいました。
結婚を機に東京から能登・羽咋に移住した濱田さん。持ち前の明るさと才覚でコメ・野菜農家から、農産物の販売、さらにはお食事処開業にまで事業を発展させました。

こうしたお話を聞いて頂いた手作り加賀野菜弁当は、ひと際輝いて見え、私たち自身の中に新たなパワーが生まれるのを感じました。

川端さん、濱田さん、貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

成人式前撮り 美しく華やかに

小春日和の午後、あかつき屋がひと際、華やかな雰囲気に包まれました。お宿の内と外で女性の成人式の前撮りが行われたのです。

振り袖姿の大学生3人さん、カメラマンの注文に応じてポーズをとり、笑顔を見せられました。人生で美しく、輝く時。晴れの場を提供させて頂くことを光栄に思い、私どもも幸せな気分に包まれました。

(成人式の前撮り。お庭で)
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地元のお知り合いの方のご依頼を受けて、国登録有形文化財のこの町家を使って頂きました。その方のお嬢さんと大学生のご友人2人の計3人が撮影に臨まれました。

明るい空の下、この時季ならではの澄んだ空気が満ちる中で撮影は行われました。
緑に包まれたお庭で、床の間に書の掛け軸や色紙などが配された10畳間、花嫁のれんが掛かる上がりの間などで女子学生さんはカメラのレンズに向かわれました。

(花嫁のれんを背後にして)
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カメラマンは、プロのモデルさんに注文するかのように、体の向きや表情に指示を出しましたが、そうした声に臆することなく、彼女たちは、素敵な笑顔を見せられました。

(あかつきの間。自撮り撮影も)
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撮影は終始、和やかにてきぱきと進み、あっという間に1時間余りが過ぎました。
終われば、しばし歓談。天候に恵まれたことを共に喜び合い、私たちはこの出会いに感謝しました。

女子学生さんたちの今後の人生に幸多いことをお祈り申し上げます。また、遊びに来て下さいね。