コロナ禍が続きますが、そんな中でも学生さんたちの奮闘がひしひしと伝わるお便りを頂きました。埼玉県新座市内にキャンパスをもつ立教大学観光学部の西川亮准教授研究室の皆様からのものです。
この研究室の学生さんたちは、フィールドワークの対象地に歴史あふれるまち埼玉・川越を選び、ここ数年調査を続けてこられました。その成果の一つとして、フリーペーパー「KAWAGOE」を制作されたのです。川越の街や商店、人物などを写真や記事で余すところなく伝える力作。見てて楽しくなるもので、寒さも吹き飛ぶような、ホットな気持ちになりました。
(届いた立教大生らの手による川越マップ)
西川研究室のゼミ生さんたちは
3年前、ゼミ合宿で金沢を訪れ、ここあかつき屋に数日宿泊 されました。その間、街歩きのほか、あかつき屋で金沢市の街づくり関係の担当者から話を聞かれました。
金沢と同じ歴史都市の川越。新座の立教大キャンパスから近いこともあって、学生さんたちは再三そのまちを訪れ、観光まちづくりの在り方を考えてきたのでした。
その具体的な成果となった川越マップ。歴史的建造物が並ぶ街並みの美しさを伝え、この町をこよなく愛する人々を活き活きと描写しています。
その文章表現や、写真、編集内容に稚拙さは感じられず、完成度の高さに驚くばかりです。
3年前にあかつき屋にお越しになった当時2年生の学生さんたちの奮闘ぶりが目に浮かぶようでした。立派に成長され、そして今春ご卒業を迎えられるそうです。
(届いた年賀状)
先日は、西川研究室様から年賀状を頂きました。学生さんらは地域プロジェクト、学会活動等に活躍されているようです。
立派なマップを送って下さり、ありがとうございました。皆様方の一層のご発展を祈念いたします。
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大雪とはならないものの、断続的に雪が降る金沢。雪は言うまでもなく、生活のしづらさや除雪の苦労が伴うので、今は降っても10㌢足らずの積雪に、ひとまず胸をなでおろしています。
寒さに加え、例の「オミクロン」がその勢力を広げつつあるので、何となく憂鬱。そんな思いを払しょくしたくて、私たちの知り合いが営むカフェにまで足を延ばしました。そこは湯涌温泉の入り口にある「Cafe Lente (カフェレンテ)」さん。
お店に入って、息をのみました。
絶景と呼ぶにふさわしい雪景色が広がっていたのでした。
(窓外に雪景色が広がるカフェ・レンテさん)
(雪をかぶり木々は見事な造形美)
到着したのは、午後3時頃。ちょうど若者グループのお客さんたちと入れ替わりとなりました。
温泉街は、雪に覆われ、ここの店内も静寂に包まれています。
外は、雪で真っ白。雪を着けた木々は、わずかに幹や枝を露出させ、見事な造形美をつくっています。
店内では、薪ストーブが赤々と炎をくゆらせ、流れる軽やかな洋楽と相和するかのよう。
オーダーしたカフェオレと、スナック菓子でティータイムを楽しみました。
オーナーのご主人としばしおしゃべりしました。
「朝、店に着いたら、雪でいっぱい。デッキなどの除雪で3時間かかりました」とご主人。開店前は、仕込みやお掃除などで大変だったと思います。
しかし、お店にいると、そんなところは微塵も感じません。お客様には、ただただ快適で上質な時間を提供する。これが、人をおもてなしするサービス業の真髄と言えましょうか。
(雪にけむる湯涌温泉街)
窓外を眺めていると、降る雪が激しくなってきました。ここは別天地ですが、帰り道が心配され、店主に「ごちそうさまでした」とお礼を述べ、お店を後にしました。
春は新緑に包まれ、秋は紅葉に彩られる。そんな自然の中で、自身をリセットできる空間と感じています。
寒中の北陸・金沢。例年通り、寒い冬になっています。天気予報で雪予報が出ると、いったいどの程度の雪になるのか。そんなことが気になる毎日です。
そんな中で、心和むことも。フランスや香港から新年を祝うメッセージが届きました。コロナ禍で、海外とは、ほとんど往来が途絶えた昨今。先方から私たちは元気ですよ、との知らせにこちらも大いに元気づけられました。
(フランスからメールで届いたお便り)
フランスからのお便りは、リヨンのご一家から。このご一家のご夫婦は2014年12月に、あかつき屋にお泊まりになったのがきっかけで交流が始まりました。このご夫妻は金沢にご滞在中、偶然、あかつき屋の近所の男性に道案内の親切を受けられたのがご縁で、こちらと親密となり、その後、毎年のように年賀を交換しています。
ご夫妻の息子さんの妻が日本人という関係もあり、大の日本ファンで、互いに再会を約しています。
メールに添付して、ご家族のお写真が送られてきました。
(香港からのお便り)
もう一つのお便りは、香港のご夫妻から。昨年末にクリスマスカードを兼ねてエアメールが送られてきました。
お二人は、あかつき屋が開業した2011年にお泊まりになっています。そのご縁で、私たちは4年前に香港を旅行。ご夫妻から現地を案内して頂きました。
その後、香港のお二人は2020年2月に再びこちらにお越しになり、冬の金沢を楽しまれました。
海外との行き来の再開は、いまだ見通せませんが、このような交流が、私たちを和ませ、今日、明日生きるエネルギーを与えてくれています。
フランス・リヨンのご一家、香港のご夫妻の皆様、ありがとうございました。
石川県民にとっては、おなじみのまつやさんの「とり野菜みそ」鍋。そのまつやさんが金沢工業大学さんとコラボして、レトルトカレーを世に出したんです。その名は「とり野菜みそカレー」。
金沢・香林坊のデパ地下で販売されていたことから、初めて知りました。早速購入し、食すことに。甘口ということもあり、やわらかい口当たり。体にもやさしく、おいしいカレーでした。
(調理した、とり野菜みそカレー)
そのカレーのパッケージの裏面によると、このカレーは金沢工業大学の地域活性化活動“DK art cafe'プロジェクト”から誕生したもの。開発に当たっては、まつやさんと何度も試作を繰り返したそうで、自信作と胸を張っておられます。原材料名の欄を見ると、調味みそが使われています。そこら辺に、まつやさんのエッセンスが入っているということでしょうか。
(そのカレーのパッケージ)
自宅でカレーライスにして食べました。目玉焼きと千切りキャベツなどを添えて。
金沢カレーと違って、見た目は淡い色合い。お味もマイルドで、金沢カレーの顔から汗が噴き出るような、スパイシーな濃厚さは、ありません。でも、物足りないということはなく、食べやすかったです。
これも金沢カレーのように、メジャーになる日が来るかもしれません。石川の食の幅が広がりましたね。
明けましておめでとうございます。令和4年の幕開け。今年もよろしくお願いします。
あかつき屋は創業12年目に入りました。早いような、短いような。様々な環境の変化がありましたが、私どもが、健康に新たな一歩を踏み出させたこと、慶びつつ、お客様をはじめ、関係の方々に感謝申し上げたいと思います。
(新年を迎えたあかつき屋)
年末には、私どもの友人の華道教師・角尾宏子さん(金沢市)に、新春を寿ぐ生け花を生けてもらいました。
角尾さんは上がりの間に、えだ若松を中心に、千両、ビワの葉、柳、葉ぼたん、水仙、ツゲ、アテ、ラナンキュラスの9種類の花材を配した草花を生けて下さいました。「立て花」という様式だそうです。清新さと華やかさを備えたもので、お部屋は正月ムードに満ちています。
(上がりの間に飾られた生け花と寅の絵皿)
(玄関には万年青)
玄関には、万年青(おもと)を整えて下さいました。立て花と違って、地味な印象がありますが、万年青にあやかって着実に歩むようにと、諭してるようでもあります。
そして、上がりの間には、これも恒例となった現代美術家・中村元風さん(加賀市)の手による今年の干支の寅を描いた飾り皿を置かせてもらいました。
「寅」は魔除け、厄除けの象徴とされ、安息の地である竹林も描写されています。
中村さんは、新たな理念と技術の創造を通じて、陶芸家の域にとどまらない新しいアーティスト像を目指しておられますが、一方で、大衆のニーズに応える作品の制作もおろそかにされていません。その幅広さが、中村さんの持ち味と言えましょうか。
角尾さん、中村さん、今年もありがとうございました。
(初詣した椿原神社)
元日の午後は、地元の氏神様である椿原神社へ初詣。この日は、前日とはうって変わって、穏やかな天気。雪で白くなった参道を足元に気をつけながら拝殿まで行き、参拝しました。
その後、届いた年賀状に目を通しました。お客様からの賀状では、いまだ終息しないコロナ禍の宿泊業を心配して下さる方が少なくなく、ありがたいことと感謝しています。
「コロナ」は終息していませんが、活路はあると信じ、今年は新たなものを打ち出そうと、年頭に当たって計を立てたことでした。
皆様にとっても、新年が幸多いことをお祈り申し上げます。
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