「金沢城・兼六園四季物語 冬の段」のメーンとなるライトアップが26日夜実施され、その城跡・名園ゾーンへ出かけました。特に、兼六園では、雪吊りが施された松の木々が、照明で黄金色に輝いていて、息をのむ美しさ。丘陵地にあるここは、日が沈むと肌寒さを感じますが、そんなものも吹き飛ばすほどの絶景でした。
兼六園は、あかつき屋から歩いて行けるところにあり、四季を通じて、その息遣いを感じることができます。ライトアップは、花見や紅葉の時季など、一年の節目節目に行われており、時間がとれれば、足を運ぶことにしています。
ここしばらくの好天で雪のない兼六園。ライトアップで名木は、くっきりと浮かび上がり、霞ケ池などの水辺には、その輪郭がくっきりと映し出されていました。
また、入口の蓮池門では、カラフルな行燈がいくつか立てられており、きれいでした。
写真で、それら風景を紹介させて頂きます。
(徽軫灯籠付近)

(唐崎松)

(噴水)

(カラフルな行燈)

(金沢城・石川門)
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20日は朝から晴れ上がり、気持ちの良い気候に。ただ風が強いな、と思っていたところ、金沢でも春一番を観測しました。週の前半、この時季では珍しいまとまった雪となったので、その変わりように驚くほど。とにかく、季節が一つ前に進んだので、うれしくなりました。
そんな中で、あかつき屋に二泊されたご家族のお客様。最後の夜は、ここで鍋料理を作られ、夕げとされました。本当に家族水入らずのお時間。歓談を楽しまれつつ、金沢町家の趣を堪能されました。
(青空の下、のびやかな姿を見せる松の木
=2階あかつきの間から)

今冬は、一月に3年前の大雪を思い起こさせるような降雪となりましたが、その後の雪は、深刻なものとはならず、街は平穏な日々を刻んでいます。ここ数日は、春到来を感じさせる陽気となり、にっちゅうは、外へ散策したくなるような天候でした。
あかつき屋のお庭で木々に施した雪吊りは、今はすっかり雪がなく、円錐のてっぺんから張られた、わら縄の模様は、一冬の仕事を終えて、胸を張っているようです。
この度、三重県内からあかつき屋にお泊まりになったご夫婦。息子さんが金沢大学で四年間学ばれ、近くご卒業ということで、観光を兼ねてお越しになりました。
(お客様が作られたとり野菜みそ鍋)

(家族水入らずのご夕食=写真掲載了解済)

一日目は、兼六園のライトアップなどに出かけられ、ご夕食は海天すし田上店さんで日本海の幸を楽しまれました。
二日目の夜は、地元食でしたが今は全国区の、まつやさんのとり野菜みそ鍋をここで作られ、晩御飯とされました。
同じ空の下で、貴重な学生時代を過ごされ、巣立っていこうとする姿を間近に見ると、うれしくなります。4月からの新生活も幸多かれと祈らずにいられません。
(頂いた八朔)

ご夫妻からは、ご親族が住まわれる和歌山県で育った八朔をお土産として頂戴しました。ありがとうございます。八朔は今シーズン初めて頂くことになります。
春へ向けて、一歩また一歩と進む毎日。この度のご宿泊ありがございました。息子さんともども、またお目にかかる日を楽しみにしています。
文字通り、陽光に誘われてといった外出でした。朝から、春が来たかのような暖かさ。外は日差しにあふれ、こんな日は、中にいるのがもったいないと、家人と特に当てもなく、車を走らせました。
広々とした所に行こうとなって、向かった先は、金沢を南下し、小松・木場潟。その潟の周辺には、いくつも公園があり、東側の中央園地に広がる丘陵地は、開放感満点。家族連れや若者、高齢者と老若男女が、お弁当を食べたり、グラウンドゴルフに興じたりと、思い思いに過ごしていました。
(木場潟から望む白山の絶景)

北園地では、湖畔からの白山の眺望が抜群。潟を背後に、日本三名山の一つ白山が、堂々と横たわっており、その美しさに思わず声を上げてしまいました。陽光に輝く白山。近づく春を実感しました。
小松は、これまでの仕事の関係もあって、土地勘はある方ですが、実は、メディアに再三取り上げられてきた木場潟から見る白山は、今回が初めてでした。
ゆったりとした山容を見せる霊峰。その手前には、穏やかに波立つ木場潟が広がります。水鳥たちが、不安な様子もなく、のんびりと佇む姿は、そこを昔から、棲みかとしてきた証でしょう。
(国道8号付近からの白山。手前には、建設中の北陸新幹線の高架)

ここから場所を少し移動させ、国道8号沿線へ。前方には、白山の手前に福井・敦賀まで延伸される北陸新幹線の高架が連なっていました。開通したあかつきには、車窓から、白山の絶景が望めることでしょう。
金沢への帰途。白山市内の田園地帯からは、また別の白山の表情を見ることができました。日が傾いたせいもあって、山肌に黒っぽい影が映り、山の輪郭が浮かび上がります。その景観は、神々しさを感じさせます。
里人たちは古来から、この山を崇め、その風景の変化とともに、農作業に従事し、一年を刻んできたのでしょう。
(夕暮れ時。のどかな風景を見せる犀川河畔)

昨日は、お客様をお送りした後、犀川河畔に足を運びました。気温も暖かく、のどかに一日を閉じようとしている時。
ランニングする人、ベンチで語らう二人連れ。芝生が広がる河原では、愛犬家たちが集い、ふれあっていました。
陽気とともに、膨らんだ「春」をからだいっぱいに受け止め、感じようとしているかのよう。
マスク姿が多いのは、ご時世ですが、穏やかに、春を迎えようとする光景に、自身も幸福感に包まれ、河畔を後にしました。
まさに「旅の達人」と呼べる人でした。あかつき屋に奥様と三泊された60代半ばの男性。若い時には、旅行で全都道府県を制覇されています。
今回の金沢旅行では、食にこだわられ、近江町市場へ何度も足を運ばれ、ここならではの産物を購入される一方、お食事も金沢おでん、治部煮など、ソウルフードを堪能されました。夜は、あかつき屋で食談義。こちらも大いに刺激を受けた四日間となりました。
(石川のグルメ探訪をされたご夫妻=写真掲載了解済)

その男性は学生時代から、全国津々浦々を旅されており、移動手段に使った汽車(列車)にも造詣が深い方です。
1980年で廃線となった北陸鉄道能美線(鶴来駅(現白山市鶴来町)-新寺井駅(現能美市根上町))にも乗ったことがあるそう。「沿線には、灯台笹(とだしの)、火釜、来丸(らいまる)、五間堂(ごけんどう)などの駅がありますね」という言葉には、驚かされました。極めてローカルな地名を今も覚えていらっしゃるとは。石川県民でも、この路線の駅をそらで言える人は、決して多くないでしょう。
地元グルメにもお詳しく、近江町市場では、奥能登の魚醤いしる(いしり)などを買われ、国道をはさんで向かいにあるエムザの地下食品売り場を訪れ、地元食肉メーカーの天狗中田さんのハムなどを携えて帰って来られました。
(「さぶろうべい」さん本店前で)

(「まつや」さんの看板前で)

こちらも、このご夫妻のニーズに可能な限りこたえようと、冬の郷土食かぶら寿司や大根寿司などを披露。
最終日の四日目は、車でかほく市にまで足を延ばし、これも石川県が全国に誇る、ソウルな鍋料理を出す飲食店をご案内させて頂きました。とり白菜鍋の「
「さぶろうべい」」さんで昼食。すぐ近くの、とり野菜の「
まつや」さんは飲食店が休業中だったため、記念撮影だけにとどめました。
ご夫妻は、石川県の観光は金沢や輪島がある奥能登がおなじみだったそうですが、金沢近郊のかほく市などは、不案内だったよう。「石川の新たな魅力を知る機会になった」と、満足感を漂わせながら、振り返られました。
三泊のご宿泊ありがとうございました。ここは、まだまだ知られざる魅力がありますので、ぜひ再度お越し下さいませ。
二月に入り、今日は立春。暦の上では、春ということですが、金沢は明るい日差しが差したかと思えば、風花が舞い、時に吹雪いたりと肌寒い日になりました。まだ、本当の春を実感するには、もうしばらく時間がかかりそうです。
でも、一年の節目であることには、変わりありません。二月に入ったのに合わせ、あかつき屋は館内を模様替え。上がりの間には、花嫁のれんを飾りました。友白髪の老夫婦や、鶴、亀、そして松竹梅が配された絵柄は、明るく晴れやか。気分一新しました。
(上がりの間に飾った花嫁のれん)

この花嫁のれんは、今年92歳になる実母の花嫁道具の一つ。70年ほど前に、母の母(私の祖母)が、娘の婚礼に合わせて、仕立てたものです。今その品が、この町家のお宿で、国内外のお客様をお迎えする役目を果たすことになり、感慨深いものがあります。
三週間ほど前には、北陸は3年ぶりの大雪に見舞われましたが、今回の雪は、降り方が激しくなく、積雪を記録するほどでもないよう。もちろん油断はできませんが。
(変わりやすい天気。時折吹雪くことも)

(お庭には、雪の吹き溜まりが)

ただ、気温が低く、気楽に外出するという感じでは、ありません。あかつき屋にお越しになったお客様は、雪国の方ではないので変わりやすい天気に戸惑いながら観光されています。
でも、冬は冬の楽しみがあり、「今日は、カニやお寿司を食べました。後は、おでんも楽しみですね」と話され、三連泊の一日目を終えられました。
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