当あかつき屋がこの度、旅行雑誌『旅の手帖』(2月号)に掲載されました。同誌は、「進化し続ける伝統の町 金沢」をテーマに、百万石の城下町金沢を様々な角度から紹介しています。
あかつき屋は「ステキな宿で泊まる極上のひとときを 金沢に泊まる」と題したお宿の特集ページで紹介されました。
10畳の「あかつきの間」とお庭、建物全景の3枚の写真を載せ、国の登録有形文化財に指定された築90年の町家であることや、客室はすべて個室のゲストハウスであることなどが記述されています。
(『旅の手帖』・上と、あかつき屋が紹介されたページ・下)


定評のある旅行雑誌に、格調高く紹介して頂き、とても光栄に感じております。
この掲載に恥じないよう、たゆまぬ努力を続けてまいります。
『旅の手帖』様、ありがとうございました。また、皆様今後ともよろしくお願いいたします。
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今日は、大寒。一年で最も寒くなるとされる日。金沢は、マイナス1℃余りを記録しました。路面は、アイスリンクのように、ツルツルに氷り、まさに金沢の方言で言うところの「キンカンナマナマ」の状態となりました、
今冬は雪が多く、一日中雪かき(雪すかし)に追われると、正直、ここを恨めしく感じる時もあるのですが、この日は、雲一つない青空。スカッと晴れ渡り、素敵な雪の城下町が、広がりました。
(大寒の日のあかつき屋)

(軒下に下がるつらら)

金沢の伝統町家である、ここあかつき屋。屋根の下につららが下がり、陽光に照らされた黒瓦は、明るく輝きました。いっとき除雪の手を休めて、その風景を楽しみました。
(雪の河原の中を流れる浅野川)

ふだんの散策コースにある、浅野川河畔。河原は、雪に覆われているものの、日が高くなるにつれて、気温は上昇。川は雪解け水を集めて水かさが増し、流れはいつもより速くなっています。
清冽な、その流れは、周囲の雪を洗うように、川下、そして、日本海へと向かいます。この時季、観光客は、まばらですが、冬の金沢の魅力の一つでしょう。
(青空の下、視線を奪うメタセコイアの並木=太陽が丘)
圧巻の美しさ、メタセコイアの並木 さらに、もう一つ、金沢の新百景に数えられるスポットがあります。東側の丘陵地・太陽が丘にある、メタセコイアの並木道です。
新緑、紅葉の時季が特に美しく、金沢では知る人ぞ知る、ストリート。
今は、木々はすべて葉を落としています。青空の下、整然と並ぶその姿は、凛々(りり)しさを感じさせます。所用で出かけて、その風景と出会うことに。いつまでも心に留まる美景でした。
うれしい年賀状が、今年もお客様からいくつもあかつき屋に届きました。メール全盛時代にあって、ハガキという手触りの通信ツールは、やはり他には代えられない、温かみと親近感があります。一期一会に留まらない、お付き合い。胸が熱くなり、改めて感謝の気持ちを表したいと思います。
その文面によると、ここに初めてお越しになった時は独身でしたが、その後、結婚され、昨年子供さんが生まれたとか、子どもさんも巣立ち、ご夫婦は今は悠々自適な生活を送っているなど、様々です。
(届いた立教大西川ゼミ様からの年賀状=写真掲載了解済)

その中で、
2年前に金沢でゼミ合宿された立教大学観光学部のゼミ生からのものがありました。コロナ禍の中でも、工夫を凝らして、積極的に研究活動を展開。収穫の多い2020年であったと記されていました。
【2019年9月のゼミ合宿風景】
(あかつき屋で市の担当者からのプレゼンを受ける)

(ゼミ合宿を終えての記念撮影)

(キャンパスで生き生き=2019年12月)

立教大のゼミは、西川亮先生が主宰しています。
このゼミは一昨年9月に金沢にお越しになり、あかつき屋で三泊されました。歴史的な資産をベースに観光のまちづくりを進める金沢を調査するため、市の担当者からレクチャーを受けたり、まちあるきを実施したりされました。とても熱心に勉強される学生さんだったとの印象があります。
頂いた年賀状によると、新型コロナに見舞われた昨年でしたが、オンラインでのゼミ活動の一方、埼玉県川越でのフィールドワークやアンケート調査の実施など、多彩かつエネルギッシュに研究活動を展開。大いに成果を挙げられたようです。
学生さんをここにお迎えすると、我が子のような、可愛さがあります。ご宿泊後、元気にやっていることが分かると、うれしくなります。
皆様、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
金沢は、雪が絶え間なく降り続きました。一日半の間に、あかつき屋の一帯は、雪に包まれ、真っ白になりました。5、60㌢ほどの積雪を記録。
これだけの大雪は3年ぶりです。しんしんと降る雪。近隣では、2か所で車が雪で立ち往生する場面にも出くわしました。
朝から除雪に奮闘。家の周囲、駐車場を中心に。こればっかりは、放置しておけば生活が成り立たなくなるので、雪と真正面から向かい合うことに。近所の人も同様です。家族総出で、雪かきに精を出す姿がありました。
(雪にけむるあかつき屋)

(お庭はあっという間に雪の中に)

晴れ間には、近所の子どもたちが、雪合戦やそり遊びに興じる光景も。ふーふー言いながらの作業の中で、心和むシーンでもありました。
(前のお寺の広済寺さん周辺)

(隣のクスリのアオキさんの駐車場には、除雪で集められ、高い雪山が出現)

(路地では、立ち往生する車も)

(駐車場で雪合戦に興じる子どもたち)
数日前から予報されていたように、金沢は暴風雪の日になりました。西から強風が吹き、雪は風にあおられるように舞う天候に。ニュースでは、この城下町に瞬間最大風速30数㍍の風が吹いたとか。台風並みの強風です。
格子戸や障子戸など、ほとんど木で造られているこの町家・あかつき屋は、外に面する戸が強い風を受けて、音を立てて揺らめきます。寒中にあっては、静けさを一層際立たせます。
用心のため、外に出ることは控え、書類整理など、静かに中の仕事に専念する日となりました。
しばしば、消防車などの救急車両がサイレンを鳴らす音が聞こえました。詳しいことは分かりませんが、このような天候ですから、火災というよりは、物が落下したとか、スリップなどの事故での出動でしょうか。大事に至らなければ、いいのですが。
(雪吊りが見事な木々=あかつき屋のお庭)

雪吊り、整然と美しくあかつき屋のお庭。年末の降雪の後、雪はいったんは消えたのですが、今回の風雪でお庭は再び雪をかぶりました。
でも風が強いこともあり、雪吊りが施された松の木は、ほとんど雪を着けることはなく、支柱から下に向けて整然と張られた縄は、揺るぎない円錐形の美を見せています。
雲が足早に東の方向へと動いています。こんな日でも、青空が見え、気持ちが明るく。
北陸地方は、週末にかけて大雪になるのだそう。不測の事態を招かぬように、準備をしなければ。
明けましておめでとうございます。昨年中は、大変お世話になりました。令和3年もよろしくお願いいたします。
大晦日から元旦。今年もあかつき屋では、お客様と迎えることができました。テレビで紅白歌合戦を見て、前のお寺・広済寺さんで除夜の鐘つき。そして、お神酒と郷土料理で新年を迎えたことのお祝い。毎年の恒例行事ですが、気持ちが改まります。
厳粛に、和やかに、新たな年のスタートを切りました。
(大晦日を迎えたあかつき屋)

大晦日にここにお越しになったお客様は、二組。一組は息子さんが地元金沢の大学に遊学中のご家族連れ。もう一組は、年末年始のお休みを利用して、北陸三県の旅をされている男性のお二人でした。
午後11時45分頃、紅白を見終えて、あかつき屋のお客様は広済寺さんへ。雪が舞う中、地元の人らに混じって、鐘つき堂で順に鐘を鳴らしました。
ゴーンと大きな音が響きわたります。その荘厳な響きは、いっとき寒さも忘れるほどです。
続いて、本堂内に設置されているお賽銭箱に浄財を入れ、手を合わせました。
(お客様も臨んだ除夜の鐘つき)

(鐘つき後、お寺からポッキーを頂きました)

この後、再びお宿に戻ります。あかつき屋では、一年の感謝の気持ちを表したいと、ささやかですが、郷土料理のかぶら寿司などと、地酒でおもてなしをさせて頂いています。
今回準備した
かぶら寿司は、押水特産直売所で購入したものなどで、わずかですが、おせち料理も添えました。お酒は地元酒造メーカーのお神酒です。
一同、真ん中にコロナ対策のビニールカーテンを設置したほりごたつを囲んでお祝いの会。「あけましておめでとうございます」と唱和して、かぶら寿司などを賞味しました。
一年最後の日にあかつき屋へお越しになった思いをお尋ねすると、一様に、この建物が国登録有形文化財に指定された趣のある佇まいであることに惹かれた、とのことでした。
ありがたいことです。先に住まわれた方や、ここを建てられた方、さらには、日頃からここを支えて下さっている地元の方々に対して、感謝の思いを新たにしました。
あかつき屋は創業丸10年を経過し、11年目に入りました。10年の大きな節目を終え、正直安ど感が無いわけでは、ありませんが、先日NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」に登場された黒柳徹子さんの言葉ではないですが、「高度な知識と技術を備え、情熱をもって継続的に期待に応えていきたい」との思いに尽きます。
新年もよろしくお願いいたします。
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