緊急事態宣言下の毎日。あかつき屋を軸とした「stay home」となっていますが、営業を自粛していると、生活は単調になりがち。ややもすれば運動不足になるので、付近をウオーキングすることが日課になっています。
幸い、あかつき屋の周辺は兼六園をはじめとした観光スポットに事欠かないので、結構楽しく歩を進めることができます。いろんなコースを設定し、夕方頃、爽やかな軽運動に興じています。
本日は、最もよく利用するコースを歩きました。あかつき屋のお客様にも紹介させて頂いているコースです。
兼六園下交差点から白鳥路を通った後、東に下り、国道159号(百万石通り)へ。その歩道を歩いて、浅野川方向へ向かいます。浅野川大橋からは、ひがし茶屋街を横目に見ながら、浅野川を上ります。
梅乃橋、天神橋、そして、常盤橋にたどり着きます。橋は、それぞれに趣があり、またそこから見える風景も素敵で、心が和みます。帰り道は、町家が点在する材木町、横山町を通って、あかつき屋に戻ります。
横山町の広見近くには、ドジョウのかば焼きの浅田さんのお店があります。エネルギー補給とコロナに負けない体力づくりにと、かば焼きを10本ほど買って、帰宅。
ざっと小一時間、約3.5㌔ほどを歩いたでしょうか。春本番の季節感をも満喫する、ウオーキングとなりました。
【歩いたコース】
(石川門を望む兼六園下交差点付近)

(緑濃い白鳥路)


(近くオープンするスギ薬局さん=大手町)

(橋場町交差点)

(主計町の通り)

(浅野川大橋から上流を望む)

(葉桜に変わった桜並木)

(梅乃橋手前の河原)

(天神橋)

(材木町にある静明寺さん)

(町家が点在する通りでふらっとバスと遭遇)

(常盤橋から下流を望む)

(ドジョウのかば焼きの浅田さん。
エネルギー補給に10本ほど購入)
スポンサーサイト
禍転じて…という、ところでしょうか。この新型コロナ事案は飲食業界のビジネススタイルを一変させ、私たちの食卓の風景をも変えました。図らずも、初めて知った飲食店の味との出会いももたらしました。
先日、金沢市沖町のパチンコ店駐車場で開かれている、ドライブスルーによる持ち帰り弁当の販売イベントへ出かけました。和食系と中華の二品を購入。いずれもおいしく頂きました。
(パチンコ店駐車場で開かれた弁当販売のドライブスルー)

(イベントスタッフの人がかいがいしく応対)

この販売イベントは全日本司厨士協会県本部が初めて開催したもので、市内の飲食店数10店が参加しているよう。私どもは事前に配布されたチラシを見て購入商品を決定。市中央卸売市場の弁当店「凪(なぎ)」さんの市場弁当と、菜香楼さんの「中華弁当」を買い、お昼ご飯にすることにしました。
その日は雨模様でしたが、イベント会場のパチンコ店駐車場には、何台もの車が列をつくっていました。ドライブスルー方式で係りの人に注文の品を伝え、手早くその品を受け取り、会場を後にしました。
(凪さんの市場弁当)

(菜香楼さんの中華弁当)

初めて知った凪さんの市場弁当は、塩ジャケ、アジの南蛮漬け、煮物、あえ物、エビフライなどのお惣菜で構成。一方、菜香楼さんの中華弁当は、チャーハンのほか、エビチリ、鳥から揚げ、ギョーザなど。
距離的なものもあり、ふだんほとんど利用することのない飲食店のお食事との出会いは、このステイホーム下にあっては、穏やかに時間が流れる、ささやかな幸せのひとときでした。
いよいよ黄金週間(GW)へ。街なかの緑は輝き始め、空は明るさを増しています。心弾む季節に…、と言いたいところですが、ご存じの通り、見えない難敵「コロナ」のせいで、不安感が漂う毎日となっています。
ここあかつき屋では、先にご案内しました通り、国、県の緊急事態宣言を受けて、当面5月6日まで営業を自粛しており、静かな毎日となっています。それでも、この町家では、内、外で春本番にふさわしい飾りつけを行いました。様々な調度品や花木は、薫風と合わせ、清新な雰囲気の醸成に役割を果たしています。
(咲き始めたお庭のツツジ)


お庭では、ツツジが花を開かせ始めました。周囲の若葉に包まれた赤い花々は、さわやかで、この時季の主役といった佇まいです。お庭の中ほどにあるギボウシも芽を出し、茎を伸ばし始めており、私どもは日々季節の変化を感じ取っています。
(勇壮な姿で来訪者を迎える五月人形)

上がりの間では、五月人形を飾っています。勇壮な姿は目を引くのですが、今年は、そんな状況ですから、ちょっと寂しい気配が漂います。コロナの終息とともに、お客様が来訪されれば、この縁起物は、国内外を問わずお客様に喜んで頂けると思います。
ねちっこく人類に立ちはだかる、新型コロナウイルス。様々な分野に大きな影響を与えていますが、食をめぐる風景も一変させました。緊急事態宣言が敷かれた金沢でも、数多くの飲食店が閉店となり、変わって生まれたのが、そうした店舗のテイクアウトの実施です。
あかつき屋のお客様がふだんから多く利用する、老舗おでん居酒屋のあまつぼさん(柿木畠)もこの取り組みを始めたので、注文してみました。バラエティーに富んだオードブルとお寿司の盛り合わせ。いずれもおいしく、楽しい夕食となりました。
(社長さんからテイクアウト料理を受け取る
=あまつぼさん)

実は、家族の誕生日があり、外に出かけることも考えていたのですが、国挙げて「stay home」ということですから、ちょっぴり奮発したテイクアウト料理でのお祝い会となりました。
オードブルは、おでんのつみれや、たけのこや、梅貝、さつま芋の煮物など、地元素材のほか、焼き魚、ローストビーフ、テリーヌなどの内容でした。
見た目の華やかさのみならず、味はしつこくなく、ちょうどいい感じ。ふだんあまつぼさんで食べるのと同様、上品なお味でした。
(食欲をそそるお料理。オードブル=上と、お寿司盛り合わせ=下)


お寿司は、社長さんによると、あまつぼさんのグループ店の寿司職人さんが握ったものだそう。ブリ、甘えび、のどぐろなども交え、海の幸満載といった趣です。
どれもおいしく頂きましたが、少人数の会食だったので、食べきれないほどでした。あまつぼさん、いかなる状況でも、手を抜かないな、と感心しました。
緊急事態宣言を受け営業自粛なお、あかつき屋では、現下の緊急事態宣言を受けて、5月6日まで営業を自粛させて頂いております。今後は、コロナウイルスの感染状況を踏まえながら、対応してまいります。
皆様、くれぐれもお体に気をつけてお過ごし下さい。落ち着きましたら、ぜひお越し下さいませ。
春を迎える歓び。それは、雪が解け、寒さが和らぐだけではありません。様々な花が開き、街は彩り豊かになるからです。心がいっぺんに明るくなります。
その中で、桜花との出会いは、格別です。日本人が古来から、この花を愛好してきたからでしょうか。今回初めて目にした、かほく市上山田の「喜多家のしだれ桜」は、今春の桜物語に印象深い1ページを刻むものでした。
そのしだれ桜は、金沢のあかつき屋から車で20分ほどのところにあります。里山と呼んでいいところで、周囲は田んぼや丘陵地が広がっています。
(圧巻。喜多家のしだれ桜)

そのしだれ桜はかほく市指定文化財となっており、高さ13㍍、幹回り1.6㍍、枝張り11㍍と立派なものです。
明治26年(1895年)に喜多家十五代善兵衛さんが兼六園から桜の種子を持ち帰り、現在地に植えたのが始まりだそう。辺りを覆うようにして垂れさがる桜の花々は、息をのむ迫力と美しさです。
県内では名の知れたしだれ桜なので、私たちが訪れた時には、すでに何人も見物客がいて写真を撮るなどしていました。夜はライトアップされるそうで、家の軒下には、照明器具が設置されていました。
(喜多家周辺の家でもしだれ桜が見頃でした)

その桜の木とともに、面白いなと思ったのは、喜多家の近隣の家でも、しだれ桜が植えられていることで、時を同じくして、満開になっていました。近くに特設の花見団子の出店もあり、集落挙げて、花見のシーズンを楽しんでいる、といった趣でした。
観光関連の仕事に従事していると、四季の変化に人一倍注意深くなります。花鳥風月には、ふだんから関心をもって見るようになり、お宿・あかつき屋のお客様とともに、その風情に心動かされます。
桜は、いよいよ満開に。あかつき屋に近い兼六園でも見頃となり、この週末に出かけました。観光客ならずとも、金沢に住む者の毎年の習わしでもあります。入場者は例のコロナのせいで少なめですが、咲き誇る桜はきれいで、心が和みました。
【兼六園】
(花見橋)

(桂坂付近)

あかつき屋を歩いて出発すると八坂を登り、兼六園には小立野口から入ります。そして最初に足を止めるのが、花見橋です。橋を覆うように広がる桜の花は、見事としか言いようがありません。せせらぎには桜並木があり、一帯がお花見スポットです。
入園者はここで決まって写真を撮っておられます。
金沢城側の桂坂付近へ。多くの観光客の方々とすれ違います。さすがにこの時季、マスク姿が目立ちます。
(茶店で花見)

(天ぷらうどんなどで小宴)

しばし歩いた後に茶店に入り一服。ここは、お座敷の窓のすぐそばに植えられた桜を見ることができるのでお気に入りの場所。
天ぷらうどんとゴリの佃煮、そして一合酒を注文して、花見の小宴。
今言われる「三密」を避けているので、これ以上ない慎ましやかなもの。ひととき、ささやかに春の風情を楽しみました。
| ホーム |