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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

長崎・五島から仲良し姉妹、従妹さん

日本の津々浦々から、金沢・あかつき屋では、お客様をお迎えしています。この度は、長崎県五島列島に位置する新上五島町からお客様をお迎えしました。日本列島・最西端からのお客様となります。

こちらのお客様は、6人のグループ。そのうちお母様三人が姉妹で、それぞれのお嬢さんとともにお越しになり、あかつき屋を貸し切って2泊されました。一つのご家族のように、和やかに、うちとけて過ごされました。

(お母様が姉妹、そして従妹さんがそろったお客様)
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お客様がお住まいの新上五島町は五島列島では、中ほどに位置する島です。漁業が盛んですが、西海国立公園内にあり、キリスト教関連遺産もあることから、観光業も進展しています。
また、地元の特産品である五島うどんは、日本三大うどんの一つとなっています。

そうした自然・文化風土の豊かな土地で、お客様たちは、暮らしてこられました。特に、三人のいとこさんたちは、お母さんが姉妹なので、幼少期から、きょうだいのように仲良く育ってきたそうです。

その皆様は、毎年一回旅行をすることにしており、今回は北陸の古都・金沢を選ばれました。ここに来るまでには、島から船で福岡まで出て一泊、そこから空路で小松に着いたそうです。

長旅で金沢にお越しになりましたが、皆様はつらつとご観光。市内をめぐった後の2泊目はレンタカーで岐阜・白川郷まで足を延ばされました。
またお食事では、朝は、ここでご飯を炊き、おみそ汁やお総菜などを作り、我が家同然の朝食となりました。まさに一つの「ご家族」の光景でした。

(お客様のご自宅近くから望む夕景=ご提供写真)
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少し五島の地元のことについてお話をうかがいました。近年はテレビ番組などで紹介されることも多く、観光客が増えているとのこと。また、ご自宅近くからは、西の海に沈む夕日が、とてもきれいだそう。
その風景はスマホで何枚も撮ってあり、お客様はその画面を見せて下さいました。

感動的という言葉だけでは、言い表せないほど、素晴らしいものでした。
能登半島がある石川県も、サンセットビューは素敵ですが、それとはまた違った絶妙な色あいと神々しさがありました。
いずれ五島の地を訪ねてみたい、そんなことを心に思ったことでした。

あかつき屋を選んで下さり、光栄に思います。ご宿泊ありがとうございました。

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ピーターさん再訪「お元気で何より」

お昼頃、思いがけず、懐かしいお客様をあかつき屋にお迎えしました。オーストラリアご出身のピーターさんです。

5年ぶりのあかつき屋ご訪問。しばしコミュニティルームで歓談。相変わらずお元気そうで、こちらも元気をもらいました。

(手作りの作品を披露して下さったピーターさん)
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(下さった湯呑み茶碗)
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ピーターさんはオーストラリア・ブリスベンにお住まいがあります。息子さんのご家族が、あかつき屋の近隣にあることから、「孫の顔が見たくて」と2年に一度くらいオーストラリアから金沢にお越しになっています。

手仕事がお好きなピーターさんは、ご高齢ながらも人生に前向きで、以前金沢を訪れた際、市内の陶芸教室に通い、焼き物の技術を身につけられました。金沢に来る度にその教室に通い、腕を磨いておられるようです。

今回あかつき屋にお越しになった際は、そこで作陶した焼き物をいくつも持参されました。
テーブルの上で披露して下さった作品の数々。花器あり湯呑みあり、とバラエティーに富んでいます。いずれも素人の域を越えた立派な出来栄えです。ピーターさんは、そのうちの一つの湯呑み茶碗をお土産に下さいました。

(ピーターさん手作りの香炉)
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ピーターさんは、以前ここにお泊まりになった際は、制作された香炉を下さり、ふだんそれでお香をたて、お客様をおむかえしています。再びうれしいプレゼントです。そのお返しに、ピーターさんには地酒をお贈りしました。

ピーターさんとは、忘れ得ぬ思い出があります。5年前にご一緒されたパートナーのケイティさんのお孫さんへの贈り物を求めて、市内の五月人形などの伝統工芸品の販売店「加藤人形」さんへご案内したことです。そこで、ケイティさんは、五月人形に付帯する男児向けの「名札」を購入されました。その際には、金沢に昔から根を張って、伝統玩具の継承に尽力されている職人さんがいることも知ったのでした。
そんな出来事もあったので、ピーターさんらのお泊まりは、お客様の域を超えて、格別の意味があったのでした。

ピーターさんの来訪を受けて、様々なことに思いがめぐりました。一期一会のおもてなしの大切さ、そして、図らずもそれぞれの人の生業や、生き方にふれるありがたさ。そんなことが胸の中に広がり、今後も一日一日頑張っていこうと心に誓ったことでした。

ピーターさん、ようこそ来て下さいました。ありがとうございます。

和装で集い、ふれあう歓び

秋の一日、金沢そして、ここあかつき屋では、様々なお客様が、思い思いに百万石の城下町や金沢町家の風情を楽しんでおられます。大気は澄み、風は涼やかに。観光には、もってこいのシーズンとなりました。

この三連休であかつき屋にお越しになったお客様たち。このうち和装を愛するグループがあり、優雅に、華やかに、金沢ステイを堪能されました。

(金城楼さんで交流されたきもの鹿鳴館倶楽部の皆様
                  =ご提供写真)
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こちらのグループは、一般社団法人きもの鹿鳴館倶楽部の皆様です。日本の財産とも言える着物、中でもアンティークなものを装い、集い、交流し、現代に明治の鹿鳴館時代の姿を再現しようと、活動なさっています。毎年、東京や横浜、京都など、全国各地でそうした催しを開催されています。
一方、社会貢献の一環として、参加者からの収益を活かして、福祉施設に遊具の寄付も行っています。

金沢は昨年に続いて2度目の開催で、今回も料亭金城楼さんが会場となりました。
美しく着飾った女性、男性の方々。会場は、華やかさで満ち溢れました。
素敵なお料理に舌鼓を打ちながら、優雅で、気さくなご歓談が繰り広げられました。

イベントを終えて、あかつき屋にチェックインされたお客様たち。今度は肩の力を抜いて、ざっくばらんに交流されました。夜は近所の温泉銭湯で一日の汗を流し、大きな掘りごたつで二次会を開き、心おきないおしゃべりに興じられました。

(あかつき屋で朝食をご一緒に)
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(トランプで楽しいひとときも)
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翌朝、パンをメーンにした朝食後、トランプ遊びも。食後のある役割を決めるためでした。

鹿鳴館時代に思いをはせ、いっとき華麗な服装で大人の社交を楽しむ集まり。格別な時間になったとともに、明日へのお仕事の鋭気を養うに十分な場になったようです。

皆様ご宿泊ありがとうございました。また、お気軽にお越し下さいませ。

塾帰りの汽車仲間 仲良く金沢へ

東から、西から、日々様々な人が訪れ、ふれあう、金沢町家のゲストハウスあかつき屋。それぞれのお客様が、思い思いに、リラックスして過ごしていらっしゃいます。それとなく、陰で控え、お客様の金沢の旅が豊かなものになるよう、お世話させて頂いています。

まだ残暑が厳しい9月初旬。心に残る若者たちのお泊まりがありました。四国・徳島県出身で、現在大学生の男女三人です。ここで二泊されました。

(汽車の中から望む吉野川の夕景=お客様ご提供写真)
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三人さんの出会いがふるっていました。高校は別々の学校に通っていたのですが、塾のある徳島市内から自宅へと帰る汽車が同じだったのです。そこで三人は知り合ったのだそうです。

徳島と香川・高松を結ぶJR高徳線。それは単線で、三人が塾を終えて乗るその汽車は、一両でした。
塾での勉強を終えて、三人は徳島駅で乗車。その列車の中は、一日の緊張が解けて、ほっとする時間だったようです。

いつも決まって同じ駅で乗り、自宅が近い、それぞれの駅で降りる三人。いつしか顔見知りになり、おしゃべりするようになりました。車内では、クラスメート以上に仲良くなったようです。
高校は違っても、卒業後は進学を希望する三人。彼らの間では、そうしたことも親近感を増す理由になりました。

列車から、それぞれの自宅がある地元までの帰り道。徳島駅からは、四国一の大河・吉野川を渡り、窓外の田園や穏やかな丘陵地を眺めながらの帰途でした。

吉野川は日々表情を変え、水田は田植え時、そして稲刈りの時季と風景を変え、四季の移り変わりは、三人の目に焼き付きました。汽車通学の日々は、かけがえのない高校時代の思い出になりました。

三人は今年二十歳となり、それぞれ四国の国公立大学や、兵庫県西宮市内の私大で学んでいます。再び別々の生活です。
でも、三人の中には通い合うものがあり、この夏初めて泊りがけの旅行を企画、選んだ先が百万石の城下町金沢でした。

(浴衣姿でひがし茶屋街を散歩=同)
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金沢では、浴衣姿になり、兼六園やひがし茶屋街、武家屋敷跡をそぞろ歩き。「長い時間、下駄で歩いて足が痛くなりました」と苦笑する人も。
あかつき屋では、金沢町家やお庭の風情も楽しまれました。金沢の人のやさしさにもふれた二泊三日。三人の若者たちには、リフレッシュも兼ねた良き再会の場になったようです。

(あかつき屋でごゆっくりと過ごされました)
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皆様、この町家と呼吸を合わせるように、落ち着いてお泊まり下さり、ありがとうございました。また、来て下さることを楽しみにしています。

立教大観光学部様 充実のゼミ合宿

金沢町家のゲストハウス、ここあかつき屋でこの度、本格的なゼミ合宿が行われました。お越しになったのは、観光研究では、評価が高い立教大学観光学部の西川亮・助教様のゼミ生ご一行です。

こちらを貸し切って2日から3泊の日程でゼミを実施。座学や建築学会への参加、街に出ての聞き取りなど、学生さんたちはエネルギッシュに日程をこなし、収穫の多い金沢ステイとなりました。

(市の担当者からの話に耳を傾ける学生さんら)
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(パワーポイントでの説明)
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西川先生は、都市計画を専門とされ、最近は特に歴史的環境を備えたまちの調査研究に力をいれておられます。既に大学から近い埼玉県川越市でも調査を実施されています。

今回北陸新幹線開業後、注目度が高まる金沢を研究対象に選ばれ、あかつき屋を拠点に四日間にわたる調査を実施されました。金沢は新幹線開業後、観光客が急増したことから、これに伴う街の変化について、弊害的な部分も視野に入れて、考えていかれます。

初日の2日は、金沢市の担当者から、金沢の歴史や成り立ち、特徴などについて、パワーポイントを使って説明を受けました。町家などに代表される歴史的建造物の保全や用水の保全、利活用など、市のきめ細かい景観施策について示され、学生さんたちは熱心に耳を傾けられました。

3日は金沢工大で開催された日本建築学会への参加、最終日の4日は、ひがし茶屋街一帯で、住民やお店などから聞き取りを行う、フィールドワークを実施されました。

あかつき屋では、学生さんらは日中の活動後、夜は関係文献の読み込みを行ったほか、ここあかつき屋の取り組みなどについての私からの話も聞かれました。
また、夜遅くまで、先生と学生さんとの間で忌憚のないディスカッションが繰り広げられるなど、ゼミ合宿ならではの光景がありました。

(バラエティーに富んだ夕食の数々)
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(楽しい打ち上げの会となりました)
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大変中身の濃いゼミ合宿でしたが、最終日の夜はここで打ち上げの夕食会。スーパーでお弁当や惣菜などを買い、ここのキッチンでパスタをゆでるなどして、バラエティーに富んだ食事をテーブルに並べました。

(立教大学観光学部西川ゼミの皆様)
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旅の気分も味わってのゼミ合宿。若さを燃焼させた4日間になったようです。
皆様ご宿泊ありがとうございました。また、気軽に遊びに来て下さいね。

限りない創造的アート空間に感嘆

金沢21世紀美術館の存在感と可能性を再認識する機会となりました。8月初旬から、この美術館で開かれた展示会「チームラボ 永遠の海に浮かぶ無常の花」。これは、様々な最新のテクノロジーを駆使したアートの催し。限りない創造性と圧倒的な迫力を感じる作品が並び、9月1日までの会期中、12万人を超える来場者を記録しました。

市の中心部に立地するこの美術館。このような、ざん新な企画展を数々開催し、様々な人たちをアートへと誘い、街の魅力を高めることにも一役買っているのでした。

(チームラボのアート空間となった金沢21世紀美術館)
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チームラボは、アート、サイエンス、テクノロジー、デザイン等と様々な専門家がコラボレーションし、かつてないアート空間を創出しています。

同イベントは、4つのコーナーがあり、海や花をモチーフにしたもののほかに、毛筆を縦横無尽に使って描いたような作品や、点滅する数多くの球体の中で、色鮮やかな球体が秩序をもって移動するものなど、明と暗、動と静、色彩とモノクロが絶妙に交錯し、何とも言えない美的な空間を現出させているのでした。

(魅力的な作品の数々)
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私は会期中に一度訪れたのですが、会場前は長蛇の列ができており、一時間ほど待つこととなりました。でも、中に入ると、その魅惑的空間に一気にのみ込まれ、作品に心身が引きつけられました。
「待ったかいがあった」「これだけの人を引きつける、理由が分かる」。そんなことを胸の中で、つぶやいていました。

このようなアートイベントをさりげなく(?)開催する21世紀美術館。その底知れぬプロデュース力とネットワーク力にも感嘆。
ここが、絶え間なく市内外の人を引きつける大きなプラットフォームであることを実感した日々でもありました。