今年の冬。金沢は暖冬傾向であるものの、寒いことは寒い。立春まであとわずかとなったものの、春を待ち焦がれる気持ちは例年と変わりありません。
そんな日々の暮らしの中で、思いがけず、心があったかくなるシーンがありました。先日、あかつき屋の近所のおばあさんから、手作りのポーチを頂いたのです。「(あかつき屋の)お客さんにでも上げて下さい」。その言葉にびっくり。ここでのお宿業を温かく見守っていて下さったのです。感謝、感激でした。
このおばあさんのKさん。あかつき屋の数軒隣に住み、よくここの隣のクスリのアオキさんに買い物に行かれるので、顔見知りで、時々立ち話をすることもあります。
そのKさん。出会った際、「私、手仕事が好きで、暇な時に、小物入れ(ポーチの類)を作っているんやは。お客さんにでも上げてもらえんかしら」とおっしゃいます。
(近所のおばあさんが下さったポーチの数々)

予想もしないことを言われるので、びっくり。Kさんによると、(めいてつ)エムザの2階のスタイリストゴトウで布などの材料を買って来て、自宅で小物入れをこつこつとこしらえているのだとか。
戸惑いつつ、一度みてみたいと話すと、しばらくして、その品々を持って来て下さいました。
財布や小物入れとして使えそうなもので、キティちゃんや犬などの絵柄の生地で縫い合わされていました。かわいく、親しみやすい雰囲気。
そのご厚意をありがたく受け取り、材料費の一部を負担させて頂きました。
あかつき屋を開業して9年目に入りました。地元の方々のこうした後押しもあるので、地域の人も誇りのもてるお宿にしなければと心を新たにしているところです。
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週末、金沢は雪が降り、再び街は白くなりました。あかつき屋からは徒歩圏内にある兼六園も白く染まり、美しい冬景色は頂点に達しました。
手がすいた昼下がり、歩いて出かけました。園内には観光のお客様があちこちに見られ、思い思いにご散策。この時間は寒さは和らぎ、私もしばし冬の名園の風情を楽しみました。
【雪の兼六園】
(ことじ灯篭付近)

(名松・唐崎松)

(山崎山ふもとのせせらぎ)

(兼六園のライトアップをPRする看板)

園の木々は、雪吊りが施され、枝に張り渡された縄は、見事な幾何学模様を見せています。メーンスポットのことじ灯篭付近では、入園者が、その風景をバックに写真を撮っておられました。
今回私が目に留まったのは、園内を何本も流れるせせらぎ。雪のみならず、枝から水滴が間断なく落ち、川水をつくっています。
小立野台から注ぐ辰巳用水だけでなく、こうした水滴も、透明なせせらぎの源になっていいるのであると感じました。
金沢という都市の中心に位置する名勝の庭園。悠久の歳月の中で、自然の営みと人の手が、望ましい形で相和して今日まで続いているのだと認めました。
小立野口には、兼六園四季物語「冬の段」のイベントをPRする看板が立てられていました。
2月1日から夜間のライトアップがなされ、その時間帯は入園無料となります。あかつき屋のお客様も、楽しまれることでしょう。
(兼六園への行き帰りに通る八坂)

行き帰りに通った八坂。急な坂道ですが、上からは雪の城下町の風景が望め、足を止めて見入りました。隠れた冬の宝物です。
愛知県小牧市で開かれた第29回小牧シティマラソンに参加、小牧の街を走ってきました。寒中で肌寒かったものの、晴天の下、無事に10㌔を完走しました。
マラソン大会に参加するのは、
一昨年の金沢マラソン以来、1年3カ月ぶり。身体がついていけるのかと、ドキドキでしたが、何とかばてることもなくゴールにたどりつき、充実感を味わいました。
(小牧マラソンの大会冊子と完走した記録証)

趣味のマラソン大会出場は、私の健康法の一つ。でも、初めてのフルマラソンの金沢マラソンに参加してからは、一種の到達感で昨年はマラソン大会に出ませんでした。ふだん走ることをせず、そのせいもあって、体が重くなりました。
これではいけないと、冬場も開催される小牧マラソンを見つけてエントリーし、ひと月ほど練習しました。
大会当日の朝。発着点の会場パークアリーナ小牧へ。気温は零度を数度上回る程度で寒かったです。
スタート地点からは、織田信長が居城した小牧城が遠望できます。午前9時半スタート。体調をチェックする感じで、スローペースで走りだします。
次第に気温が上がり、汗ばむほどに。平坦なコースで、走りやすく、調子が出てきて、少しピッチが上がりました。前を走る人を、一人、一人と追い抜き、多少の余裕をもってゴールにたどりつきした。
制限時間内に走れないと途中レースを中止し、回収されるという規定もあったので、気は抜けませんでした。結局それは免れ、全盛期のタイムには遠く及ばないものの、ほぼ予想タイムで走り終えることができて、良しとしようという気持ちです。
(参加者に贈られた各種記念品。パンは既に食べてありません(^_^;)))

それにしても、ネットの口コミに書いてあった通り、参加者への記念品の充実ぶりに感心しました。
2000円の参加費にもかかわらず、Tシャツのほか、地元業者さんのどら焼きやパン、さらにはスーパー銭湯の入浴券、ボウリング場の1ゲーム招待券なども付き、お得感満載でした。
とにかく真冬のマラソンイベントを無事終え、ホッとしています。小牧市の皆様ありがとうございました。
あかつき屋は兼六園に近い立地にあるのですが、ほぼ等距離でコンサートやイベント会場の本多の森ホールもあります。そのホールでの公演目的でお泊まりになるお客様がしばしばあります。
今回お泊まりになったお客様は、本多の森ホールで開かれた「ラブライブ!サンシャイン!!Aqours クラブ活動 LIVE & FAN MEETING 2018 ユニット対抗全国ツアー」に参加するためでした。人気アニメにちなんだイベントで、声優さんらが出演する2回公演でした。
(ラブライブ!サンシャイン!!の公演でお越しになったお客様
=写真掲載了解済)

ラブライブ!サンシャイン!!というアニメは、架空の学校・私立浦の星女学院を舞台に活躍するスクールアイドルグループ「Aqours(アクア)」を主人公としたシリーズの第2作だそう。
私は不案内だったのですが、 テレビアニメや映画にもなり、若者らの間でとても人気があるようです。
あかつき屋には、本多の森ホールでの公演に参加するため、関東や北海道からお客様がお越しになりました。
公演は、「めっちゃ楽しかった‼」そうです。
公演を終えて夜、あかつき屋入り。お客様は、みろく温泉さんで汗を流した後、コミュニティルームで深夜までご歓談されました。
あかつき屋に時々アニメやゲームのファンがお泊まりになります。
これまでに「刀剣乱舞」(とうらぶ)のファンの女性グループや「艦隊これくしょん」(艦これ)の男性ファンなど。その都度、その世界の魅力の一端にふれています。
皆様ご宿泊ありがとうございました。また気軽にお越し下さいませ。
寒中ですが、昨冬とは打って変わって、金沢は穏やかな天候が続いています。街なかは雪がないので、除雪の苦労がないばかりでなく、道路を歩くにしても通常と変わりなく、ホント助かる~という感じです。
この三連休、北陸は、お天気に恵まれました。あかつき屋では、東海地区から幾組かのお客様がお越しになり、金沢の風物にふれられました。こちらでは、新春のおもてなし。金沢ならではの、お正月の和菓子・辻占をお客様にお出ししました。
星形の砂糖菓子を開くと、おみくじのような紙片が入っており、そこに格言めいた言葉が記されています。お客様の間で、微苦笑が広がりました。
(金沢の正月の和菓子・辻占)

(辻占の中に入っている紙片を広げると…)

あかつき屋では、毎年お正月には、お客様に辻占をサービスさせて頂いています。辻占はAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」がヒットしたこともあり、近年注目されています。
三重県から二組のご夫婦がお越しになりました。大学時代のお仲間です。辻占を試されました。
「思わぬうれしい事が」「約束してもよろし」「らくになる」等々。
これらの言葉を自らに引き当て、思いをめぐらされました。
(お泊まりになった三重県からのお客様)

こちらのお客様は、ご夕食では、金沢おでんを賞味され、お風呂は、近所の温泉銭湯「みろく温泉」さんへ。和気あいあいの一夜を過ごされました。
皆様、ご宿泊ありがとうございました。
明けましておめでとうございます。旧年中はお世話になりました。ありがとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
2019年の幕開け。正月三が日、あかつき屋はお休みを頂きました。この三日間は、身も心もリフレッシュし、清める行いをしました。
元旦は、地元の氏神様である椿原天満宮を参拝。大勢の人が列をつくる中、長い坂の階段を登って、拝殿前で拝礼し、この一年の無事をお祈りしました。
(2019年を迎えたあかつき屋の玄関)

翌日は、参拝の旅へ。バス会社が企画する、島根県の出雲大社への一泊二日の旅行に参加しました。
出雲の国は、神の国・神話の国として知られています。その中心に位置する出雲大社は、大国主大神をまつっており、広く全国の人々から崇敬を集めています。
しかし、この金沢の地からは遠く、なかなかそこを訪れることは、かないませんでした。でも、今回バス会社が企画した出雲の旅を見つけ、初めて彼の地を訪問することが実現しました。
(念願だった出雲大社を参拝しました)

出雲大社を訪れたのは、三日朝。正月も三日となると、思ったほど混んでなく、拝殿、本殿、神楽殿など各社(やしろ)をスムーズに参拝できました。
たまたま地元の集落の人たちとみられる一団が、参拝する姿と出くわしました。神楽を舞うような衣装を身に着け、笛を鳴らしながら、ゆっくりと歩を進めていました。思いがけず、出雲の伝統的な習俗を見聞できました。
日本海に面する山陰・出雲の地。神々が宿るとされる、その大社は、素朴な山々の緑と家々に包まれていました。
無事参拝できたことを喜び感謝し、再び大型バスに乗車。40人を乗せたそれは、いくつもの集落や田園風景を横目にしながら、金沢へと向かっていきました。
平成最後の大晦日。新年の準備をしながら、今年最後のお客様をお世話させて頂きました。あかつき屋にとっては、開業からちょうど丸8年が経過しようとする日。少なからず感慨を胸に、年が変わる瞬間に臨みました。
様々なお客様が、脳裏に浮かびました。また、地元の人、友人、知人、行政など関係団体の方々には、随分とお世話になりました。この場を借りて、心からお礼を申し上げます。
(上がりの間に飾られた正月花、角尾さんの作品)

(中村元風さん作のイノシシの飾り皿)

新年の仕度では、今年も私たちの友人である華道家角尾宏子さん(金沢市泉野町)に力になってもらいました。玄関に面する上がりの間では、立花をしつらえて頂きました。
若松、しだれ柳、白梅、水仙、伊吹、つげ、小菊、椿が花材です。清純な中にも、華やかさが漂う作品です。
玄関には、いつまでも青々としていることから、縁起の良い「万年青(おもと)」を生けて頂きました。
二つの生け花で一気に迎春ムードが生まれました。
上がりの間では、長年の作陶活動をベースに、さらに幅広い創作活動を目指す現代美術家中村元風さん(加賀市)の手による干支イノシシの飾り皿を置きました。
描かれたイノシシは、愛らしく、元気の良い作品。年齢を重ねられても、挑戦の意欲が衰えない元風さんらしい絵柄です。
(雪化粧したあかつき屋のお庭)

ここ数日の雪模様で、街は、うっすらと白く。あかつき屋のお庭も白くなり、美しい雪景色を見せています。
そうした中、北関東からお越しになり、二泊されたお客様は、最後の夜近所のまるよしさんで、お食事。ブリ、香箱ガニ、梅貝のお刺身やお寿司、おでん、白子酢、地酒など、北陸の幸をご満喫。
まるよしさんの女将さんが、同じ北関東のご出身とあって、地元話で盛り上がり、痛快な夜になったようです。
そのお客様とは、深夜零時前、あかつき屋の前の広済寺さんで除夜の鐘をつきました。
その後、お宿に戻って、地元の郷土料理かぶら寿司を肴に、地酒で乾杯。新年をお祝いしました。
皆様、今年もよろしくお願い申し上げます。
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