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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

西日本豪雨災害で義援金寄付

今年の漢字に「災」(日本漢字能力検定協会発表)が選ばれたことからも分かるように、災害が多かった2018年。風水害や地震と天災が相次いだ一年でした。北陸・金沢は2月に近年では例を見ない大雪に見舞われましたが、人的被害は最小限にとどまり、まずまず平穏な一年だったと言えましょうか。

従事する宿泊業は観光と密接にかかわっており、人々が平和な暮らしを営んでいないと成り立たない仕事であると実感しています。そうした中、災害のニュースで取り上げられた地域には、あかつき屋でお泊まりになったお客様のまちが少なくなく、その方々の安否が気遣われたものでした。

(日赤県支部の山本総務課長様・左に義援金を手渡しました)
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7月に西日本の広範囲にわたって、豪雨災害が発生しました。日々の仕事に追われていると、ボランティアで現地に赴くことは、かなわず、多少でもお役に立てばと、お宿の中に義援金箱を設置し、お客様から善意を募りました。

そして、一年を閉じるのに当たり、お客様からの寄付金と、お宿からのそれと合わせて28日、日本赤十字社県支部(金沢市鞍月2丁目)の事務所を訪れ、義援金2万円を寄託しました。

同支部の山本朗総務課長様に義援金を手渡しました。被災地の復旧・復興に多少なりともお役に立てば幸いです。
被災された皆様、寒さが募ってまいりましたが、お身体に気をつけ、良い年をお迎え下さい。

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就活前に 金沢満喫の旅

旅には、様々な意味合いがあるものですね。頑張った自分へのご褒美の旅行や、人生の新たな門出を祝う新婚旅行、過去の自分と決別し、新たな飛躍への糸口を探す旅など。お客様をお世話させて頂く中で、しばしば旅の可能性、効用の大きさを感じることがあります。

この度、あかつき屋にお越しになったのは、愛知県岡崎市に住む大学三年生の女性二人。学生生活も終盤となり、いよいよ就職活動へ。それに向けて、エネルギーを充てんすることを目的とした二泊三日の金沢旅行でした。金沢の食に大いに関心を向けられ、雪が時折降る中、美味満喫の城下町探訪となりました。

(金沢の食を満喫されたお二人=写真掲載了解済)
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(雪降る朝。あかつき屋前)
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お二人は高校の同級生で、今は愛知県内の別々の大学で学んでおられます。地元と金沢との往復は、JRの青春18きっぷを使われました。

お二人がここで食されたのは季節柄、おでんのほか、お寿司、海鮮丼、香箱ガニ、加賀野菜の天ぷら、金沢カレーなどでした。
そうした中、私が初めて見聞したのは、お二人が細巻き寿司作り体験と日本茶作り体験をされたことです。

(召し上がられた加賀野菜の天ぷら=ご提供写真)
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(細巻き寿司作りと日本茶作りも体験。coilさんで=同)
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このサービスを提供するお店は、武蔵が辻の「はこまち」にある現代創作和食料理店「coil」さんです。
サーモン、マグロ、お新香、ネギトロ、カニマヨ、大葉、とりそぼろなどの様々な具材で「マイ 細巻き寿司」を作ることができるそうなのです。

「日本人のほか、外国人の人も多くいて、楽しかったです」とお二人。
このお店では、6種類の日本茶を作ることもしたそうです。
お料理をただ頂くばかりでなく、自ら作ってみるのも旅のいい思い出になりますね。

お二人は、三日間の間、足しげく近江町市場に通われ、金沢の食の豊かさを体感されたのでした。

金沢の変わりやすい天気や雪景色も目の当たりに。冬の数日間でしたが、熱気を帯びた金沢ステイになったようです。
ご宿泊ありがとうございました。いよいよ新年へ。就活の吉報をお祈りいたします。

Xmasムードの中、熱心に福祉施設視察

クリスマスムードが街にあふれる中、熱心に福祉施設を視察する学生さんらのグループをお世話させて頂きました。ここあかつき屋で二泊され、金沢町家の風情も楽しまれました。

お越しになったのは、山形県酒田市にある東北公益文科大学の学生さんら5人。研究室の先生鎌田剛准教授様の引率で金沢入りされました。学生さんたちは、県内の先進的な福祉関係施設を見て回り、研究に大いに役立てられました。

(福祉施設を視察された鎌田先生・左端と学生さんたち=写真掲載了解済)
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ご一行様が訪れたのは、一日目が金沢市内にある「元ちゃんハウス」と富山にある「このゆびとーまれ」。二日目が、シェア金沢と白山市にあるB’s行善寺です。いずれも、障害のある人と、そうでない人との隔たりをつくることなく、オープンな運営を行っているところで、ハード面でも先進的な取り組みがみられます。

将来、福祉の分野での活躍を目指す学生さんたち。今回はゼミ旅行とあって、緊張感を漂わせながら、各所を見て回りました。
夜は、あかつき屋でミーティングを開き、一日の活動を振り返られました。

(館内はクリスマスの飾りつけをしました)
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あかつき屋はこの時季、クリスマスの飾りつけを行っており、華やいだ雰囲気も。学習が終わると学生さんたちは緊張を解き、談笑されていました。

学生さんたちは、金沢のまちについては「新しいものと、古いものが、良く調和していて素敵」「きれいな街ですね」と話し、あかつき屋については「おじいちゃんのうちに来たみたい。(外出から帰ると)思わずただいまと言いたくなります」と感想を述べられました。

皆様ご宿泊ありがとうございました。引き続きキャンパスライフをエンジョイし、いい年をお迎え下さい。

登山女性 エネルギッシュに三泊

ゲストハウスのあかつき屋は、国登録有形文化財であるという大きな特長のほかに、いくつかの特筆すべき点があります。その一つは、若年層のみならず、中高年まで幅広い年代の方々に利用して頂いている点です。

ゲストハウスは、ややもすれば、若いバックパッカーが多く泊まるというイメージがありますが、ここはそういうことはなく、多様な年代や職種の方にご愛顧頂いています。ご家族連れも多く、そんな時、館内は、ある家庭の団らんのような光景が広がります。

この度、あかつき屋にお越しになったのは、60代の女性二人。九州・福岡県からお越しになり、ここで三泊されました。お二人は登山愛好家で、世界各地の高峰をを踏破されています。金沢市内のご観光においても、山歩きのような格好で歩かれ、城下町金沢を身体全体で感じられました。

(登山女子のお二人。三泊されました=写真掲載了解済)
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お二人の登山歴は半端ではありません。20年前にチベットの未踏峰の6000メートル級の山を登ったのをはじめ、スイスのモンブランや南米エクアドル、インドネシアなどの高峰を制覇されています。人一倍山を愛する女性です。

金沢への道程は、まず北九州の門司港からフェリーに乗り、大阪南港に到着。その後、陸路は特急などを使わずに、金沢に入られました。
金沢観光では、数多くの刺激的な点があったそう。まず街がきれいなこと。
「(歴史的な観光名所と合わせ)まち全体が世界遺産と言ってもいいくらいですね」。
訪れた長町・武家屋敷跡の土塀にしつらえられた薦掛けにも、厳しい冬に建物を大切にする先人の知恵を認められました。

(武家屋敷跡の土塀の薦掛けに感心=ご提供写真)
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さらには、その食文化の繊細さにも驚かれました。料理やお菓子は、工夫を凝らし、丁寧につくられていると感じられました。
あまつぼさん(柿木畠)でとられたご夕食。バイ貝ひとつを贅沢にお刺身にしてあるのは、初めて見聞。金沢の郷土料理の治部煮は、カモ肉がおいしかった、とのことでした。

(初めて召し上がったバイ貝のお刺身など=同)
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「三泊はけっして長いことはなく、まだまだ見るところがありますね」とお二人。チェックアウト後には、レンタカーを借りて、能登・輪島へ向かわれました。

ご宿泊ありがとうございました。地元福岡のお話もいろいろと聞かせて頂き、楽しかったです。

寒さ吹き飛ばす男子大学生5人

12月半ば。寒さは次第に増し、金沢は今朝、みぞれとも言えるような雪が降りました。地面はうっすらと白くなり、いよいよ雪の季節かと、なんとも言えない気持ちになります。

そんな中で、この寒さを吹き飛ばすような、元気いっぱいな若者たちをあかつき屋にお迎えしました。夜は館内で談笑し、今朝はつらつと近くの兼六園へ歩いて向かわれました。

(元気いっぱいの学生さんたち=写真掲載了解済)
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お越しになったのは、立命館大学2年の男子学生5人さん。BKCと言われる、滋賀県内の同大学の草津キャンパスで学んでおられます。
大学で、新入生たちに対して、学習や生活身の回りについて、サポートする団体に所属しています。

昨日、滋賀県内から車で出発。途中、福井県敦賀のヨーロッパ軒で名物ソースカツ丼を食べ、夜9時頃金沢入り。
あかつき屋にチェックインした後、近所の温泉銭湯みろく温泉さんで汗を流した後、大きな掘りごたつのあるコミュニティルームでトランプなどしながら、一夜を過ごされました。

(ところどころに雪が見える兼六園をご散策=ご提供写真)
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翌朝、森長さん(材木町)のパンで朝食を済ませ、兼六園へ。雪で園内がうっすらと雪化粧した名園の散策に興じられました。
何かをするというのではなく、一緒にいるだけで楽しいという、若者たち。
「今日は、(富山ブラックと言われる)ラーメンを食べに富山へ行きます」と、笑顔でお宿を後にされました。

ご宿泊ありがとうございました。折り返し点の大学生活。残りも有意義に過ごして下さいね。