金沢アカペラタウン2018が26日、二日間の日程を終えて閉幕しました。全国各地から大学生らのアカペラグループが金沢に集い、ストリートライブを披露、聴衆から盛んな拍手が送られました。
このイベントの会期中、アカペラタウン実行委員会が招待したシンガポールのグループ「Micappella(マイカペラ)」があかつき屋にご宿泊。昼の出番を終えて、しいのき緑地特設ステージでは、ファイナルステージがあり、力感あふれるステージを見せ、アカペラファンを魅了しました。
(ファイナルステージで熱演するマイカペラの皆さん)

あかつき屋にとって、このアカペラタウンの催しは、一年の大きな節目を感じるイベントです。お盆休みが終わり、9月が目前の催し。
季節が変わろうとしている中で、若者たちの熱のこもった歌声とパフォーマンスは、心に響くものがあります。
今年招待されたマイカペラの皆さん。当初、金沢の暑さに戸惑っていましたが、いずれのステージも素晴らしい歌声を披露。アカペラ界では、世界屈指の実力派の評判通り、パワフルで洗練された歌唱と身のこなしで聴衆を彼らの世界に引き込みました。
ファイナルステージでは、マイカペラを含めた8グループが最後の熱唱。暮れなずむ中でのその歌声は、秋の気配を感じさせる金沢の風景と絶妙なハーモニーを描きました。
(ご宿泊されたマイカペラとスタッフの皆さん。一部は都合により早めにご出発)

マイカペラのメンバーは、あかつき屋では、リラックスして過ごされました。ハードなスケジュールの中にあっても、兼六園に出かけられ、夜は、評判のおでん居酒屋で美味を賞味するなど、金沢の魅力を満喫されました。
マイカペラの皆様、ご宿泊ありがとうございました。今度は、オフモードでお越し下さいね。
実行委員会様、今年もありがとうございました。感謝。
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金沢の晩夏の一大イベント・金沢アカペラタウン2018が二日間の日程で開幕しました。すっかり恒例になった若手ミュージシャンのストリート・ライブ、街角には出演者の爽やかな歌声が響き渡りました。
あかつき屋には、今年も実行員会が招待したアカペラグループ6人とスタッフが宿泊されました。そのグループは国際的に活躍するシンガポールの「Micappella」(マイカペラ)のチーム。ステージで素敵な歌声を披露し、聴衆を魅了しました。
(金沢駅前でステージを終え、笑顔を見せるMicappellaの皆さん)

マイカペラは、2009年に地元シンガポールで結成されました。ビート感あふれるサウンドに定評があり、2017年には国際モスクワアカペラフェスティバル・中人数アンサンブルで大賞を受賞、同年は、現代アカペラ音楽大賞2017においても、ベストアルバム大賞を受賞するなど、実力派です。
今回は初来日で、メンバーは本番を前に意欲満々です。
今回のイベントでは、金沢駅もてなしドームがファーストステージとなりました。
メンバーは、持ち歌数曲を披露。声量豊かで、洗練されたハーモニーで、聴衆を魅了しました。
ステージ後には、聴衆から記念撮影を依頼され、メンバーは笑顔で応じていました。
26日は、金沢市役所庁舎前広場やしいのき緑地特設ステージで開かれるファイナルステージに臨まれます。
金沢は一時ほどではないものの、再び暑さが戻り、城下は明るい日差しの下にあります。行く夏を惜しむというのは、まだ先のことのようです。
そんな中、この日の午後、金沢らしい時間を過ごしました。卯辰山の山裾にある高野山真言宗「長谷山 観音院」へ出かけました。藩政時代から伝わる行事「四万六千日」があるからでした。お参りした後、トウモロコシを買い求め、あかつき屋に帰って軒下に吊るしました。
(「四万六千日」の仏事が執り行われた観音院さん)

(ご利益のあるトウモロコシが販売されていました)

金沢の寺社のいくつかには、季節ごとに独特の行事ごとがあります。
野町の神明宮さんでは、春秋に「あぶり餅神事」が、小立野の髙源院さんでは、七月に「一ツ灸」が執り行われます。それぞれ奇習と呼べるような、独特の行為、作法があります。
この観音院さんの四万六千日も、特色があります。
毎年旧暦の7月9日(今年は8月19日)にここでご開帳され、この日にお参りすると、四万六千日分のご利益があるとされています。この日に祈願されたとうもろこしを家の軒下に吊るすと魔除けとなり、商売繁盛や子孫繁栄になると言われています。
このお寺を訪ねたのは、夕方頃でしたが、参拝者は後を絶たず、境内は活気がありました。ご本尊に手を合わせ、拝殿を一回りして、日々の平安を祈りました。
(トウモロコシをあかつき屋の軒下に吊るしました)

境内には、トウモロコシの販売所がありました。既に参拝者が何人も並んでいました。ここで一本買い求めました。
あかつき屋に戻り、そのトウモロコシを玄関の軒下に吊るしました。それは、不思議とこの木の家に馴染んでいると感じました。
この風景について、お客様から今後尋ねられるかもしれません。簡潔に説明できるように、準備しておこうと思います。
長い長い、猛暑の夏のトンネルを抜けたようです。金沢は16日にお昼頃豪雨が降りました。市内は、水しぶきを上げて走る車が目立つなど、最近にない光景がありました。
そして、翌日は一転、朝からさわやかな青空が広がりました。連日の蒸し暑さは一掃され、一気に秋の気配を感じる気候に。辛抱の毎日を送っていただけに、涼しいほどの天候に、うれしくなりました。
(大雨の翌日。夕暮れ時の浅野川界隈は秋の気配=梅の橋から)

そんな昨日、今日の天候の下、あかつき屋を貸切で一泊された女子学生さんグループがいらっしゃいました。一日目は雨のため、思うように観光はできませんでしたが、その分、あかつき屋で、飛び切りの楽しい時間を過ごされました。
この女子学生さんたちは、東京都内の大学に在学する、ナースの卵さんたちです。3年生で、これから実習が本格化するそう。
お越しになった日は大雨で外出もままならなかったのですが、スペシャルなイベントを計画されていました。同級生が誕生日を迎えられ、彼女のためにサプライズの誕生会を予定されていたのです。
(お友達の誕生会をされた女子学生の皆さん=写真掲載了解済)

事前に、あかつき屋の近所の堀田洋菓子店さんに、バースデーケーキをオーダー。夜は、お風呂屋さんに行った後、お宿で彼女の誕生日を祝う会を設けられました。
城下町金沢で予期せぬ誕生会を体験した彼女。一生忘れ得ぬ思い出になったようです。
翌日は朝から快晴。学生さんたちは、心も軽く、笑顔で歩いて兼六園へと向かわれました。皆様ご宿泊ありがとうございました。
私はその日夕方頃、浅野川のほとりへ。川は昨日の濁流から打って変わって、ふだんの清流を取り戻していました。
空は、秋を思わせるような澄んだ色に。7月の早い梅雨明けから、連日炎天の下で過ごしていたので、心の底から喜びがこみ上げました。
今年もお盆休みが終わり、ほっと一息。国内外から様々なお客様が、あかつき屋にお越し下さりました。ご家族連れ、カップル、女性のお仲間などです。
お客様は主に観光に金沢にお越しになるのですが、その観光スタイルも様々。いろいろとお客様から教えられることがあります。
(二泊されたベルギーのカップル=写真掲載了解済)

ベルギーからお越しになったカップル。ここに二泊されました。
彼は、スマホで撮った写真を見せて下さって、尋ねられました。「これは何ですか」。
東山にある寺院・観音院さんで長年受け継がれている風習「四万六千日」を告知する貼り紙です。観音様の功徳日に参拝すると4万6千日分の功徳があるとの言い伝えがあり、このお寺では旧暦の7月9日(今年は8月19日)に仏事が営まれ、その日はお寺で縁起物のトウモロコシが販売されます。
(街なかに貼られている四万六千日のポスター)

ベルギーの彼は、街を歩いていて、たまたまその貼り紙を見つけて、写真を撮ってきたのでした。私は、彼の質問に簡単に答えたところ、彼は、納得した風でした。
彼は街歩きをすると、地元の人の暮らしや表情がよく分かるといい、材木町を歩いていて、パン屋の森長さんを見つけ、おいしいパンを買ってこられました。
(ダンス仲間のお二人)

こんなお客様もいらっしゃいました。あかつき屋に宿泊されたのは、地元金沢の大学の卒業生二人で、2泊されました。
お二人は、昨年大学を卒業されたのですが、在学中、勉学の傍らダンスに打ち込まれたのでした。
お二人は学生時代、石川県内の大学のダンス愛好者が集う石川県大学ダンス連盟に所属。この14日に年一回の公演が、野々市市文化会館フォルテで開催されることから、一年ぶりに金沢に戻ってきたのです。
お二人は昨年までステージで踊る立場でしたが、今年は、OGスタッフとして公演を支える立場に変わりました。
二泊された朝、お二人は差し入れのお菓子袋などを携え、公演会場に向かわれました。
皆様ご宿泊ありがとうございました。また、お気軽にお越し下さいませ。
あかつき屋に一泊された男子大学生のお友達グループが今朝、お宿を後にされました。静岡県掛川市からお越しになった3人で、帰りは金沢駅から青春18きっぷを使って、各駅停車の列車を乗り継ぎ、地元まで帰られます。
比較的時間がある学生時代。気持ちの良い若者たちを見送り、こんな旅ができる時代はいいなと、感じました。
(青春18きっぷを使ってお越しになった若者たち=写真掲載了解済)

若者たちの故郷である掛川市は、静岡県西部に位置しており、掛川城や銘茶・掛川茶が有名です。お客様はその地で高校まで過ごし、今は地元静岡や首都圏の大学で学生生活を送っておられます。
(お宿ノートに旅の経路などを記されました)

あかつき屋は、国登録有形文化財に指定された金沢町家であることで、宿泊されました。建築を専攻されている学生さんがいることもあって、こちらでは、建物のことや、あかつき屋の界隈をご案内させて頂きました。
一泊した朝は、あかつき屋のお庭を写真を撮るなどして、ゆっくりとご観賞。ここの建築美と合わせ、町家ステイを満喫されました。
(掛川駅に到着した様子を知らせて下さいました)

帰路は金沢駅発朝10時台の電車で、静岡へ。10時間ほどかけて、5度ほど電車を乗り継ぎ、掛川駅に到着されました。
無事掛川に着いたことをメールで知らせて下さいました。掛川駅の前で、元気な様子の写真付きで。
ご宿泊ありがとうございました。また、遊びに来て下さいね。
夏は夜。清少納言が『枕草子』で綴った言葉。今年ほど、このセンテンスに説得力ある時はないと感じます。連日の猛暑。日中は屋外に出ることが、はばかられるのですから。
その夏の夜。あかつき屋は、ここならではの風景を現します。お客様は、昼間のうだる暑さを忘れ、ひととき町家の夜を楽しまれています。
(一階のお部屋で見られる、和の趣あふれる夜景)

一階の夜景は、見ごたえがあります。玄関の円窓は、月のように、ぽっかりと浮かび上がり、上がりの間では和紙で作られた行燈が静かに夏の夜を演出します。お客様は、思いがけない風景に息をのんで眺めておられます。
(先日発行された「金沢日和」)

(あかつき屋の紹介部分)

この風景は、このほど発行されたJR西日本の広報誌「金沢日和」(Summer 2018)で紹介されました。この風景の写真が納められています。ありがたいことです。
(ライトアップされたお庭)

あかつき屋の夜の見どころは、ほかにもあります。
代表的なものにお庭が、あります。夜、折にふれて、ライトアップしています。昼とは違って幻想的な風景が現れます。縁側は、絶好のヴューポイントです。
(夜のあかつき屋の前景)

あかつき屋の前景も素敵です。灯りと格子戸が織りなす風景は、昭和の時代にタイムスリップしたようなレトロな雰囲気があります。その家屋の中で、お客様は、思い思いに過ごしておられます。
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