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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

寒かったので「豚骨ラーメン」

ラーメンは、1週間か10日に一回食べているような気がします。今日も雪が降り、寒かったのでお昼にラーメンを食べようと心に決めました。

たまたまお昼頃に所用で犀川以南にいたので、久安にあるラーメン店岩本屋さんへと向かいました。豚骨ラーメンであったまろう、と思いました。

(岩本屋さんの豚骨ラーメン)
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お店に着いた時は、一時半頃でしたが、それでも店内はにぎやかでした。予定通り豚骨ラーメンを注文。ラーメンはやわらかめ、メンマの増量をお願いしました。
加えて、とろろご飯も頼みました。

(とろろご飯のセット)
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岩本屋さんは年に数回来ています。豚骨ラーメンの本格派といったところでしょうか。スープは雑味がなく、飲みほしたくなるほどです。ゆっくりと頂きました。
とろろご飯が、豚骨スープの脂っぽさを中和し、食事をヘルシーにしてくれます。

(岩本屋久安店さん)
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食べ終わって、初めてお会いした店長さんとしばしおしゃべり。何と店長さんは、あかつき屋から歩いて10分ほどのところにお住まいで「兼六中学校を出ました」とのことでした。このお店が、一気に身近に感じられました。

健康管理に食は重要。雪かきが日課となった今冬は、力のつく食事が、とりわけ恋しくなります。

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ドラマチック雪景色 冬の醍醐味

二月が秒読み。寒い冬は最終盤(と思いたい)。連日雪かきに追われ、今冬ほど春を待ち焦がれる年がないかもしれません。

でも、この冬を通じて、様々な雪景色を見ることができました。空模様や気温、雪の降り方によって、城下町金沢、そして金沢町家のあかつき屋は、様々な表情を見せてくれました。
ちょっと早いかもしれませんが、この冬を写真で振り返ってみました。

【あかつき屋】
(1月13日。大雪に寒さが加わり、軒下に長いつらら。前は広済寺さん)
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(1月12日。お庭の名木の松。
雪吊りに守られています。)
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【兼六園そばの八坂】
(平成29年12月20日。金沢の隠れた名所・八坂。前方に雪の城下町。)
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【絶景浅野川。天神橋たもとから梅の橋を望む】
(1月22日)
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(1月30日)
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防火万全に 新火災報知器を設置

お宿業を営む者にとって、火災に対する備えは、何にもまして優先されます。特にあかつき屋の場合は、国登録有形文化財に指定されているのですからなおのことです。お客様には、館内では禁煙に協力していただくことはもとより、台所にも日頃から細心の注意を払っています。

先般消防法が改正され、宿泊施設の自動火災報知設備の設置基準が強化されました。これに伴い、あかつき屋でも、新機種の火災報知機を設置、きょう消防署のご担当者が訪れ、検査しました。検査は無事合格、お客様にはより安心して泊まって頂けることになります。

(新火災報知機の設置を確認された市中央消防署のご担当者)
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この消防法改正は、以前に長崎県内のグループホームで重大な火災が発生したことがきっかけになったそう。あかつき屋では、既に火災報知機を設置していましたが、この法改正によって、一つの報知器が煙や高熱を感知すれば、設置した複数の報知器が一斉に警報音を鳴らす仕組みに変更することになりました。

設置はオープン時からお世話になっている嶋田工建さんに依頼しました。新報知器は、すべての客室のほか、コミュニティルーム、台所などの天井に合わせて10機据え付けました。
試運転で鳴らしたところ、お宿全体ににぎやかにアラーム音が鳴り響きました。

この日、金沢市中央消防署のご担当者二人が訪れ、検査に当たりました。各部屋を回り、設置状況を確認、無事OKが出ました。

もちろんこれで安心という訳では、ありません。まず火を出さない、付近の火気にも注意を払う、をモットーに引き続きお宿運営に携わっていきます。

寒い中 新年カードに心温かく

寒い日が続いています。金沢は再び寒波が訪れ、雪模様に。何年かぶりに、北国らしい本格的な冬を経験しています。

そうした中で、年が改まるとともに、かつてあかつき屋にお泊まりになった国内外のお客様から、新年ご挨拶のカードを頂きました。今も心に留めて下さっていることに感激。冬を乗り切るエネルギー源になっています。

(国内外から届いた新年ご挨拶のカード)
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昨年春の桜のシーズンにお泊まりになったアメリカのCoreyさんご夫妻からは、ご家族の近況を数多くの写真で紹介するカードが届きました。
カードの真ん中には、兼六園の桜をバックにしたお写真。光栄に思いました。
ここに6泊された間、近隣の方とも交流され、とても心に残ったご様子。私たちはアメリカに友人ができた感覚になりました。

フランスは、Padiracご夫妻から。こちらのご夫妻は、2014年12月にあかつき屋にお泊まりになったのですが、その際、あかつき屋の近所の太田治郎さんから街なかで親切を受けられたという出来事がありました。カードには、太田さんにもよろしくと、添えられていました。
ご夫妻の息子さんは、日本人女性と結婚され、この一月末にリヨンで日本料理レストランをオープンされるとのこと。素敵です。

国内からは複数の年賀状のほかに、愛知県犬山の熟年グループから。国宝・犬山城近辺で活動する「犬山よりみち探偵団」の皆さんです。昨年11月にお泊まりになりました。

大半が、いわゆる後期高齢者の皆さんですが、病知らずどころか、趣味やボランティアでエネルギッシュに日々活動されています。尽きない好奇心は、老いを寄せ付けない感じ。見習いたいです。

(鏡もちから生まれ変わったお饅頭)
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      鏡餅をつき直し、お饅頭に  
一月も残り少なくなりました。今年も例年通り、紅白の鏡餅を近所の山本観音堂さんにお願いして、つき直してもらいました。あんこが入った数多くのお饅頭に生まれ変わりました。

わずかですが、この日お泊まりになった外国のお客様に差し上げました。日本の風習、食文化を体感され、寒さも忘れる時間になったようでした。

大雪の中、能登へ 冬の味覚・牡蠣満喫

例年にない大雪に見舞われた北陸・金沢。私たちは冬空を眺めながら、雪と格闘しています。

そんな中で、ここあかつき屋にお泊まりのお客様は、身を縮こまらせるのではなく、屋外で軽やかに過ごされています。この度ここに二泊された女性のお客様グループ。二日目は能登・中島町(七尾市)に車で出かけられ、日本海の冬の味覚を代表する牡蠣(かき)を召し上がって来られました。焼きガキで身も心も暖かく。忘れられない思い出になったようです。

(能登・中島で焼き牡蠣を楽しまれるお客様=ご提供写真)
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お泊まりになったのは、女性5人。同じ会社の同期で、全国各地の営業拠点で働いているそうです。金沢のMさんが幹事となり、久しぶりに同期が集まりました。

ここ数日金沢は近年にない大雪となりましたが、お客様たちは意に介することのなく外へ。二日目は、能登・中島へ車を走らせました。

中島町は日本海側随一の水揚げ量を誇る牡蠣の産地。ここの飲食店で、殻付きの牡蠣を網焼きで賞味されてきました。ぷりぷりとした食感の熱々の牡蠣は、寒さを吹き飛ばしたようです。

(羽咋の気多大社にも立ち寄られました=同)
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(北陸の冬の醍醐味を味わわれたお客様)
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金沢への帰り道に能登一の宮・羽咋の気多大社を訪れました。ここは縁結びの神社として最近人気を集めており、ご健康とともに良縁も祈られたようです。
あかつき屋では夜、大きな掘りごたつに入りながら、遅くまで気さくにおしゃべりされました。

皆様ご宿泊ありがとうございました。この一年のご多幸をお祈りいたします。また遊びに来て下さいね。

最強寒波来る 親切にふれ心熱く

日本海側に今冬一番の寒波が来て、金沢は大雪となりました。未明から今朝にかけて雪が40㌢余り降り、街はすっぽりと雪に覆われました。除雪が、一日のメーンの仕事となりました。

雪に包まれたあかつき屋。町家造りのこの建物は、この時季ならではの美しさを見せます。重厚な佇まいの中で、純白の雪はひと際鮮やか。軒下にはつららが連なり、いかにも北国といった風景です。
そんな中で、近隣の人の親切にもふれ、心が熱くなりました。

(雪に包まれたあかつき屋)
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(軒下に下がったつらら)
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これだけの雪が積もるのは、6年ぶりだそう。ここ数年の冬は、降っても10㌢前後の積雪で推移していただけに、正直冬空が恨めしくもなります。

(大雪でも雪吊りでびくともしない木々)
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それでも、北陸ならではの美しい景観も現れ、楽しみな部分もあります。
あかつき屋では、雪と金沢町家のハーモニーはもちろんですが、庭師さんによって施された雪吊りが、時を得たとばかりに威力を発揮しています。うず高く積もった雪も、不安げなく受け止め、松の木はここならではの造形美を見せています。

とてもうれしい出来事が、今朝ありました。昨日激しい雪の中で、駐車場からあかつき屋の建物へと移動する際、車のカギを紛失したのです。どうもアノラックのポケットにキーを入れたつもりが、急いでいて、付近に落としたようなのです。

(カギを見つけて下さった人に感謝の貼り紙)
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    近所の人、落としたカギ見つけて下さる
今朝、除雪中にあかつき屋の電柱に、その車のキーを電柱広告のひもを使って留めてあるのを発見しました。近所の人が、道に落ちていたのを見つけて付けてくれたようです。感激しました。
「ご近所の方、ありがとうございました」。感謝の気持ちを伝えたいので、「ありがとう」を記した紙片を、キーが留めてあった電柱の同じ場所に貼り付けました。

冬は今が底。人のご親切も力にしながら、雪の金沢を楽しみにお越しになるお客様を一生懸命にお迎えします。

香港、マカオ、台湾 お友達石川旅満喫

東アジア出身の仲良し三人さんをあかつき屋にお迎えしました。中国・香港、マカオ、台湾がお里の女子学生です。

三人は東京都内の大学に留学しており、冬休みを利用しての金沢へのご旅行。見て、ふれて、味わって、北陸・石川を存分に楽しまれました。

(お泊まりになった左から台湾、香港、マカオの女性=写真掲載了解済)
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中国の香港、マカオ、そして台湾は、あかつき屋にとってはなじみの深い国々。一度にお客様として来られたのですから、感激しました。こちらで二泊されました。

冬の真ん中ですから、肌寒いものの、お客様は、雪の金沢城やひがし茶屋街をご散策。「めちゃ綺麗」と感動されました。

二日目は、能登の方に足を延ばされました。
のとじま水族館へ。「ここでは、こたつに入って、大きな水槽に入った魚たちを見れるんですよ」と声をはずませて話されました。
それは、行ってみたくなります。ラッコやペンギンがかわいく歩く姿も印象に残ったそうです。

(お宿ノートに旅の思い出を楽しく描いて下さいました)
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七尾駅前のお寿司屋さんでお食事。盛り合わせのお寿司は、「やばい!めっちゃ甘い」とのご感想。

素敵に戌年のスタートを切れて、何よりだったと思います。
御宿泊ありがとうございました。また、遊びに来て下さいね。

お客様と除夜の鐘、そして新年

明けましておめでとうございます。昨年中は、大変お世話になりました。今年もよろしくお願い申し上げます。

昨年、金沢は真価が問われる年であったと思います。北陸新幹線開通から2年が経過し、いっときの熱気は薄らぎました。加えて、近隣の東アジア情勢の不安定化もあり、外国人観光客の入り込みに影響を与えた面もあったようです。

それでも金沢への観光客数は、目立った落ち込みもなく、底堅く推移しました。あかつき屋においても、まずまずの一年であったと振り返っており、宿泊された国内外のお客様、そして、日頃支えて下さっている地元の方々に心からお礼申し上げます。

(前のお寺で除夜の鐘をつくあかつき屋のお客様)
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(新しい年の始まりを歓ぶタイのお客様)
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大晦日。今回は例年にも増して、厳かで、にぎやかな夜になりました。あかつき屋には、タイから二組7人のお客様がお泊まりになり、NHKの紅白歌合戦の後、前のお寺・広済寺さんに移動し、除夜の鐘をつかせて頂きました。
昨年新調された鐘をお客様が一人ひとりつきました。これまでと違って、また味わいのある音色でした。

この後、あかつき屋に戻って、新年を迎えたお祝いの集い。お客様には、私たちの親族が手作りしたかぶらずしなどを少しばかりお出しし、お神酒とともに乾杯。この一年の無病息災と精進を誓い合いました。

(角尾宏子さんによるお正月花)
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(中村元風さん制作の犬の飾り皿)
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あかつき屋の中は、お正月の飾りつけがされています。
私たちの友人である華道教師の角尾宏子さん(金沢市泉野町)には今回も上がりの間と玄関に新春を寿ぐ生花を生けてもらいました。
アーティスト・サイエンティストという前人未踏のクリエイターの道を歩み始めた加賀市の陶芸家中村元風さんの手による、犬の飾り皿を上がりの間に置きました。
いずれの品も光彩を放ち、お客様を歓迎してくれています。

あかつき屋は8年目に入りました。これで良し、ということはなく、いつもお客様の声に耳を傾けて、努力を続けてまいります。
お客様とともに、良い年にしたいと思います。今後ともご指導、ご鞭撻を賜りたいと存じます。