あかつき屋の7月最後のお客様は、ドイツからお越しになったご家族でした。こちらでは全室貸切で3連泊され、ごゆっくりと過ごされました。
まだ梅雨は明けないものの、連日真夏の日差しの下にある金沢。小さなお子様もいらっしゃいましたが、元気で四日間を過ごされました。
(3連泊されたドイツからのご家族=写真掲載了解済)

こちらのご家族は、ご主人が日本人で奥様がドイツ人という国際結婚カップルです。今回の訪日では、二人の子どもさんのほか、奥様のお父様も同行されました。能登で4泊された後、お車で金沢入りです。
3泊の間、朝食は、あかつき屋のキッチンを使って、パンを焼き、フルーツや野菜などと合わせ、取られました。ご観光は、子どもさんのペースに合わせ、兼六園やひがし茶屋街などを回られました。
このうち一日は、富山の黒部峡谷を訪れ、大自然を満喫されました。
3泊後、子どもさんが体調を崩されることなく出発され、ほっとしました。ご宿泊ありがとうございました。
(実をつけたギボウシ)

あかつき屋のお庭も夏らしくなりました。
ギボウシは、既に花が散り、今、実をつけています。
いよいよ夏本番。お庭の木々は、力強さを増しています。
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大暑となり、暑い日が続いています。7月から8月へ。この夏、胸突き八丁の時期に来たようです。
暑さをしのぐ方法は、いろいろありますが、ここ金沢ならではのものがあります。伝統食であるドジョウのかば焼きを食べるのも一つですが、加賀野菜を食すというのもいいようです。
加賀太きゅうりや金時草等々。それらを食卓に並べると、一気に涼感が生まれます。
【近江町市場で】
(加賀太きゅうり)

(金時草)

(赤皮甘栗かぼちゃ)

先日近江町市場へ、あかつき屋のお客様と訪れた際、加賀野菜の代表選手がいくつも八百屋さんの店頭に並んでいました。
加賀太きゅうりや金時草、赤皮甘栗かぼちゃ等々。いずれも収穫期を迎えたとあって、光沢を帯びていました。
太きゅうりを買いました。お宿に戻って、皮をむき、種を出した後、食べやすいサイズに切り、マヨネーズをかけて食べました。
簡単サラダといった趣で、さわやかな味わいがブレックファストを心地よくしました。
別の日に太きゅうりと金時草を使った料理をする機会がありました。
太きゅうりは、冷製あんかけに、金時草は、長芋と一緒に酢の物にしました。
(太きゅうりの冷製あんかけ)

(金時草と長芋の酢の物)

太きゅうりはまろやかなお味でしたが、薬味のおろし生姜が利いて、冷涼感があり、とても口当たりが良いものに。
金時草は、長芋と並んで色鮮やか。金時草は、やはり酢の物が合うな、と感じられる、絶妙な食感でした。
あかつき屋は、素泊まりのお宿なので、これらを料理としてお客様にお出しすることはないのですが、金沢の人以外にも知ってほしい、郷土料理と感じています。
梅雨が明けぬ日々。金沢は、晴れて蒸し暑い日、雨の日、曇りの日と様々に天候が変化しています。そんな中で、ムシムシとした空気を一掃し、周囲をさわやかにして下さったお客様がいらっしゃいました。
東北からお越しになった女性お二人。街歩きした浴衣姿であかつき屋に戻られました。色鮮やかな夏の装い。この金沢町家に鮮やかに映えました。
(浴衣姿のお二人、お座敷で=写真掲載了解済)

お二人は、大学時代のご友人。お一人は仙台に在住で、もう一人は秋田にお住まいです。仙台から空路で県入りされました。
レンタル着物店で浴衣姿になり、兼六園をごゆっくりとご散策。天下の名園に素敵な浴衣姿は、ひと際周囲の視線を集めました。
あかつき屋に戻って、翌朝、記念撮影に臨まれました。ちょっとかしこまって、カメラの前に。
(上がりの間で)

純和風の空間は、浴衣姿を一層引き立て、お二人にとっては、忘れ得ぬ思い出になったようでした。この町家にとっても幸せなことでした。
ご宿泊ありがとうございました。お身体に気をつけ、それぞれにお住まいの土地でご活躍下さい。
夏休みへの序章とも言えるこの三連休。あかつき屋では、国内外からお客様をお迎えし、この金沢町家の趣を味わって頂きました。
フランスからのご家族連れのほか、車で遠路お越しになった広島県内のご家族、さらには、白山登山をされたお客様など、多彩な顔ぶれ。ここで思い思いに過ごされ、ふれあわれました。
(ご出発の朝、交流されたフランスと広島のご家族=写真掲載了解済)

フランス・パリから来られたご家族は、二泊されました。大の日本ファンで、お寿司屋に行かれたのは、分かりますが、ここの台所で持参したお米でご飯を炊かれました。外国のお客様では、初めてのことです。
すし酢をご飯にまぶされ、お寿司のご飯にされ、スーパーで買って来られたお惣菜と合わせ、お食事されました。
このほか、あかつき屋から近い兼六園そばの県立能楽堂で能の公演にも出かけられ、日本の伝統芸能を楽しまれました。
帰って来られた後、「ファンタスティックだった」と高揚された表情で話されました。
広島から来られたお客様。美しく、様々な観光資源が整った金沢のまちの充実ぶりに驚かれていました。
あかつき屋界隈の下町風情も味わわれ、近所の温泉銭湯や町家のパン屋さんなどにも歩いて行ったのは、楽しかったそうです。
ご出発の朝、先のフランスのご家族とコミュニティルームで歓談されました。広島のご家族は、フランスのご家族から炊飯器を使ってのお米の炊き方を聞かれ、お嬢さんたちは一生懸命に英語で説明されていました。
フランスのご一家は、どうも日本で炊飯器を買うらしいです。
フランスからもう一組のご家族連れがお泊まりになりました。こちらは、日仏の国際結婚の親子です。
兼六園や金沢城、長町・武家屋敷跡は、ことのほか印象深かったようで、ゆっくり時間をかけて散策されました。
(フランスからお越しになったお子様ら=同)

帰り道、突然の大雨にあわれましたが、これも梅雨末期の季節感と言えるかもしれません。子どもたちは、ここで木のパズルをされたほか、お宿ノートにお城などの絵を残されました。
(子どもさんがノートに描かれた絵)

もう一組は、関東からお越しになった3人さん。聞けば、以前にあかつき屋にお泊まりになったフランスの人から紹介を受けたとのことでした。
(白山登山をされたお客様=同)

白山登山をし、翌日福井県の荒島岳を日帰り登山した後、車で金沢入りされました。
夕暮れ時、お宿の縁側で登山の疲れをいやすように、まったりと過ごされ、夕ご飯は近江町市場で買ってきた海産物に舌鼓を打たれました。
翌朝、早く起きられ、無料時間帯の兼六園へ出かけられました。
皆様、ご宿泊ありがとうございました。また、ぜひお気軽にお越し下さいませ。
金沢はここしばらく、梅雨明けかと思うような、太陽がまぶしい日が続いています。あかつき屋では、お庭や玄関周りに置いた草花の水やりが欠かせず、朝夕丹念にじょうろで水を注いでいます。
そんな中で、こちらにお越しになったのは、台湾のご一家。お子様二人を伴っての二泊三日でした。聞けば、台湾は7月初めから8月末までの二か月間、夏休みなのだとか。
あかつき屋は、一足早く夏休みムードが漂いました。
(二泊された台湾のご家族連れ=写真掲載了解済)

台湾にお住まいの方にとっても、この暑さは、やはり甘くないようで、ご一家は比較的涼し気なところを選んで観光されました。
ご両親は、デザイナーということもあって、一泊後に最初に訪れたのは、県伝統産業工芸館。あかつき屋から歩いて10分ほどで着きます。
このミュージアムでは現在、「九谷五彩の音色」と「身近な工芸品 きものとかたち」「熊本県伝統工芸コレクション くらしの工芸展」の三つの展示会が開かれています。
アートの勉強でアメリカ留学の経験がある、新進のデザイナーのお二人にとっては、興味尽きない展示会だったと思います。
(ご一家で県伝統産業工芸館を訪れました)

子どもさん連れのお客様が増えるシーズン。あかつき屋では、折り紙や木、竹のおもちゃを備えており、子どもさんたちに遊んでもらっています。
子どもさんたちはお泊まりの間、折り紙で紙飛行機を作り、楽しまれました。
ご宿泊ありがとうございました。身体に気をつけ夏をお過ごし下さい。また、遊びに来て下さいね。
あかつき屋には、この建物が国登録有形文化財という大きな特徴がありますが、一方で別の表情もあります。それは、お客様をあかつき屋が立地する下町界隈を歩いてご案内している点です。
こちらの時間に余裕があり、天候とお客様のニーズの条件がそろえば、古い日本家屋や個人商店が数多く残るこの付近をガイドしています。その理解をしやすくするため、各種の写真を収めたフリップ(図示カード)も作成、お客様には喜んで頂いています。
(街歩きのために作成したフリップ集)

あかつき屋は、歴史的建造物として建築の専門家らから高い評価を受けています。が、この建物は孤立してあるのではなく、城下町金沢の歴史とともに歩んできた経緯があります。そうした地域的な特性や人々の暮らしぶりを身体で感じて頂ければと、2011年の創業以来、近隣の下町散歩をお宿メニューに組み入れています。
その体験については、もちろん無料です。
この度作成した街歩き紹介フリップでは、近所の温泉銭湯や、定期的に野菜市が開かれる町家、材木コースを走る金沢ふらっとバス、
ドジョウのかば焼屋さんなどを収録しました。
そのポイント、ポイントでは、そのお店のことなどを説明、お客様は熱心に聞いて下さっています。
(お客様がドジョウのかば焼店・浅田さんでご歓談)

また、お店に立ち寄り、お店のご主人とお客様が、楽しくおしゃべりするシーンもよくあります。
兼六園やひがし茶屋街など、定番観光地の訪問だけでなく、地元の人と気軽にふれあえる、金沢下町散歩。梅雨の晴れ間を縫って行う、そんな街歩きは、自然の風物の変化も発見でき、お客様ならずとも楽しみなものです。
(前回のつづき)
白山吉野オートキャンプ場で開かれた今回の
バーベキュー大会では、ジビエのお肉のほかに、もう一つ注目が集まった食材がありました。それは、地元の水田で栽培されたお米で、「白山吉野の米」としてブランド化されています。
白山市吉野谷地区の生産者で組織する団体「上吉野農場」の方々が栽培に当たっているお米です。BBQでは、最後の締めにおにぎりやお茶漬けが出されましたが、そのお米が、このブランド米。
参加者からは「甘味があって、とてもおいしい」と、大評判でした。
(柔らかく、甘みのある「白山吉野の米」)

白山ろくぼたん鍋プロジェクト協議会会長で、上吉野農場の代表でもある中山明設さんによると、このお米の品種はコシヒカリで、白山ろくの冷たい水を給水、排水を別々にして使う、という贅沢な作り方をしているそう。
わら、こぬか、もみ殻を再び田んぼに戻し、肥料として、カルテックなどを使うことで、お米を柔らかく、甘みの強いものに仕上げています。
収穫期には、山ろくの寒暖差も加わり、品質がさらに向上する、とのこと。
この日のBBQで出されたおにぎりは、焼きおにぎりとして食べても良かったのですが、焼くのは惜しい、これで十分おいしい、とばかりに、だれも鉄板の上におにぎりを置く人はおらず、白いおにぎりをそのままほおばり、賞味していました。
一つひとつの素材が優れていれば、BBQの魅力は、倍増。みんな大満足の食談の場となりました。
梅雨空を吹き飛ばす盛り上がりを見せました。日曜の午後、白山市の白山吉野オートキャンプ場でバーベキュー(BBQ)大会が開かれ、参加しました。食材は、今ホットな視線を集める、イノシシ、シカなどの白山ろくのジビエのほか、岩魚やナメコなど、地場産品がふんだん。
集まった約20人は、初めて食するジビエに興味津々。いずれもコクのあるお味に「おいしい。おいしい」と歓声を上げられました。近くの木滑集落で栽培されたナメコのほか、地元の野菜も新鮮でおいしく、参加者は鉄板を囲みながら、痛快なひとときを過ごしました。
(ジビエやナメコなど白山ろくの食材が並んだBBQ)

この催しは、白山ろくぼたん鍋プロジェクト協議会(
参考になる金沢経済新聞さんのサイト)が主催しました。過疎化の悩みを抱える白山ろく地域の活性化を目指して、2009年地元の関係団体が結集。様々な地域資源を発掘、活用して、ざん新な活性化策を提案し、具体化しています。
ジビエは、田畑を荒らす忌まわしい野獣ですが、これも食材として活用することでプラスに変えようという狙いがあります。
私は、主催者側として、このバーベキュー大会に参画しました。
(2016年鳥越地内で捕獲されたイノシシ)

(BBQで出された白峰のシカの肉)

(様々なお肉をジュージュー)

心配された天候でしたが、前日の大雨が上がり、上々のコンディション。
鉄板や網の上には、白峰で捕れたというシカの肉のほか、イノシシのお肉がのせられ、アツアツのジビエを口に運びました。
豚や鶏肉も焼かれ、ジビエと食べ比べ。ジビエは意外と癖がなく、コクのあるお味で、体に元気がみなぎる感じ。梅雨の鬱陶しさが吹き飛びました。
(楽しいBBQ大会でした)

このほか、現在開発中の白山茶漬けやスイーツも登場。いずれもBBQ後には、絶妙にマッチし、白山ろくの新たな魅力になると、参加者から賛辞が相次ぎました。
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